文春文庫
母―老いに負けなかった人生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167448028
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

名画を求めて世界中を飛び回る生活を支えてくれた母が倒れた!試行錯誤を繰り返し、映画『痴呆性老人の世界』に学んだ「説得より納得」の介護に切り替えたとき、90歳になる母が痴呆症から奇跡的に回復する。岩波ホール総支配人が綴る、映画に励まされつつ、母の介護に奮闘した日々の記録。

目次

母の死
父の急死で狂った人生設計
母の一回目の大病
父の残した言葉
母が痴呆症になった
説得より納得
母と私、回生の年
天から授かった映画
曽孫の誕生
猿から羊になった母
今も青春を生きる
最後まで子ども孝行
公的介護システムを考える
看護される側になって
不死鳥のように―鶴見和子さんのこと
七十歳の手習い
元始、女性は太陽であった
母と共に生きる

著者等紹介

高野悦子[タカノエツコ]
1929年、旧満州大石橋の生まれ。日本女子大学卒業。52年、東宝文芸部へ入社。監督を志してパリ高等映画学院(イデック)に留学、卒業。68年、若波ホール創立と同時に総支配人に就任。世界各国の埋もれた名画の上映に力を注ぎ、菊池寛賞、芸術選奨文部大臣賞、川喜多賞、フランス国家功労章など多くの賞を受ける
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

JUN

2
映画に人生をかけた高野悦子さんの母に関する記述。母の介護をして「説得より納得」を学び、母が快方へ向かう。彼女もお嬢様でワガママな部分も露見するが、生涯独身で、仕事一筋、こういう性格だから、頑張れるという印象も受けた。実はこの本を読んだ後に彼女の事を調べたら、2月9日に満83歳でお亡くなりになったとの事。まだ読後1ヶ月も経過していない。すごくショックだった。2013/03/01

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