出版社内容情報
＂狂人＂の放火したバスに乗り合わせた─都会の住人がいつ遇うかも知れぬ事件で死の淵に追いこまれた女性が、苦痛と闘いながら新たな生を発見してゆく感動の記録
内容説明
「午後９時を少しまわっていた。タクシー拾おうか、私鉄に乗ろうか、バスにしようか…」。それが運命をきめた。あなたをいつ襲うかも知れない、無差別殺人の恐怖。新宿西口バス放火事件で全身に火傷、死線を二度越えた女性が、病床で苦痛に耐えつつ犯人の動機を考えつめ、改めて自らの人生に立ち向う感動の記録。
目次
第１章 炎
第２章 瓦解
第３章 蘇生
第４章 殺意
第５章 逡巡
第６章 執着
第７章 再び死へ
第８章 再び生へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サトシ@朝練ファイト
26
これほど読み進めるのが辛い本があっただろうか？筆者は40年前に起こった新宿バス放火事件の被害者だ。加害者に対する恨み、憎しみ？そんなことを予想しながら文字を追ったが、筆者の心の深さにこちらが救われた気がする。他作品も読んでいきたい。2020/10/28
抹茶ケーキ
0
西口バス爆破事件の被害者の手記。文学的でよくわからないところもあるけど、全体的にすごく共感する。被害者でも加害者なんじゃないかって話とか。2016/11/30
