内容説明
ギリシャ神話では「パンドラの箱」からあらゆる邪悪が飛び出したが、「現代版」パンドラの箱とは…。オリンピックで儲かるのは誰か。インド、パキスタンの核兵器はいかにして開発されたのか。環境ホルモンの戦慄の事実。ホワイトハウスの女性スキャンダルの内幕など。『地球の落とし穴』に続く驚愕のノンフィクション・エッセイ。
目次
第1話 オリンピアの祭典
第2話 壮大な核スキャンダル
第3話 妖しいダイヤモンドの輝き
第4話 虚栄の市
第5話 プール一滴の毒
第6話 二番目の陽もまた沈む
第7話 水田が見えない風景
第8話 開かれたパンドラの箱
著者等紹介
広瀬隆[ヒロセタカシ]
1943年東京生まれ。早稲田大学理工学部卒業。医学関係の翻訳に従事する一方、小説、ルポ、ノンフィクションなど、広い分野で活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
19
オリンピックは世界的なイベントである、全世界の企業家から広告料をもらいTV放映権の収入の40%がIOCの収入になる。職員80人、職員一人10億円である。反原発論者の広瀬氏が闇の部分を暴いてる一冊といえる。2012/08/19
coolflat
4
第1話は『黒い輪』よりも詳しいオリンピック人脈の解説がある。時間も金もありあまるほど持っていた貴族や大富豪が、古代ギリシャ・ローマ時代のように子飼いの選手の戦闘訓練も兼ねて競技を鑑賞したり、自ら参加もする上流社会のゲームをやってみようではないか。というのが、近代オリンピックの始まりであり、その開催に当たって、フランス上流社会人脈が深く関与している。そしてその人脈は今も尚、延々と続いている。広瀬曰く、『関係者が誰も損をしない。それがオリンピックである。』と。2013/11/24
梅屋敷
3
かつて知人が力説していた。某財閥が世界を支配していると。当時は何のことやらさっぱりでしたが… 原発関連の話は福島を予言しているようでした。2014/03/16
カネコ
3
◎2010/03/14
bookworm1963
2
広瀬の本は20年近く前に読んだ”赤い楯”以来。本作は以下の8つの話を紹介。1)FIFA,IOCの汚職、2)兵器と原子力の日本・フレンチの関わり、3)仕組まれた日本の経済バブル、4)米大統領選とハリウッドの関係、5)環境ホルモン、6)核融合炉(ITER)、7)遺伝子組換食品、8)古の神の教え。悪人としての性と人類と知恵。核分裂炉と核融合炉の違いすら判ってなかったので勉強になった。2015/08/26