文春文庫
地球の落とし穴

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  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167425029
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

内容説明

ダイアナ妃の死、株価暴落など、ニュースの裏を調べていくと、国際金融マフィアや死の商人の暗躍が見えてくる。遺伝子組み換え食品や産業廃棄物。危機迫る地震と原発。深部で進行するファシズム。続発する怪事件の裏に潜むトリックを解き明かす、驚嘆のノンフィクション・エッセイ。

目次

第1話 タイプライターをたたく猿
第2話 ダイアナ妃黄金伝説
第3話 株価暴落と頭の黒い鼠たち
第4話 この世はからくりに満ちて
第5話 子噛み孫喰い
第6話 遺伝子の逆襲
第7話 異端者への審問
第8話 尻尾をくわえた四匹の毒蛇
第9話 象の背中で焚火をすれば
第10話 自分の墓穴を掘る人々
第11話 最後の落とし穴―インターネット

著者等紹介

広瀬隆[ヒロセタカシ]
1943年東京生まれ。早稲田大学理工学部卒業。医学関係の翻訳に従事する一方、小説、ルポ、ノンフィクションなど、広い分野で活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomomi Yazaki

12
これは、広瀬隆が世の中の本当の仕組みを綿密な調査とたくましい想像力で説く、俄かには信じられないような暴露的な本である。序章では、確率の嘘に読者が騙されないような布石を打っている。ダイアナ妃の悲劇から始まり、その他も含め、驚くべきことに世の物事は全て経済に繋がっている。最後は現代社会における究極の「今の若い者は」で若者への不満・叱咤を吐き憂慮している。今の日本は世界から羨望の眼差しを集めているが、ここにあるどうしようもない日本も又、真実である。しかし、最後の〆で牧伸二を取り上げているユーモアも一流のようで。2020/01/23

Machida Hiroshi

4
本書は、著者が世界中の膨大な資料(ほとんどが紙媒体)に自ら当たって読み込み、紐付け、解析することによって、知り得た知識体系をまとめたエッセイです。2003年に出版された本ですが、今読んでもほとんど古さを感じませんし、当時知らなかった事が色々書かれていてびっくりしました。本書出版から14年経ちましたが、著者が危惧していた、地震の巣の上に建つ原発や沖縄の基地や遺伝子組み換え食品や産業廃棄物の問題は、何一つ解決しないまま崩壊の時を待っているような気がします。 ふと、星新一氏の「おーい出てこい」を思い出しました。2017/07/06

岩間 宗達

2
読了。図書館で借りて読み始めたものの、4話くらいで「この本は只事ではない」と感じAmazonで購入。そこからは付箋と赤ペンで読み進めた。なによりも、単行本(1998年刊)で読み始めて、文庫(2003年刊)に読み移ったため本書の「凄さ」が一層分かった。9・11という著者ですら予言し得なかった事態までもがさも当然の成り行きのようにすら感じられる。現在2022年1月。東日本大震災と福島原発一連の騒動を予言しながら本書はさらに未来までも見つめている。拙い私の人生で5本の指に入る名著。2022/01/24

shiaruvy

1
★4.5 地球も生物。よってたかって成形施術。地球は壊死してしまう。

Y.T

0
☆☆☆2015/11/24

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