文春文庫
柳生武芸帳〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 688p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167335137
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

三巻からなる「柳生武芸帳」。この行方を追い求める大目付の柳生但馬守宗矩を筆頭とする江戸柳生の門弟たち。そして柳生とは長年対立していた陰流・山田浮月斎一派が同じく武芸帳を追う。佐賀の竜造寺家再興を企てる夕姫たちも複雑に絡んでいく。一体、武芸帳に記されている秘密とは?五味康祐の最高傑作が遂に文春文庫に登場。

著者等紹介

五味康祐[ゴミヤススケ]
大正10(1921)年大阪市に生れる。昭和28年「喪神」にて第28回芥川賞受賞。一世を風靡した大河長篇「柳生武芸帳」を始め、「柳生連也斎」「簿桜記」等多数の時代小説と共に、浪漫性と日本的優情とをその底流とする音楽評論「西方の音」「天の聲」もまた世評が高い。55年4月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたなべよしお

11
 チャンバラ小説の最高傑作といわれるので以前から読みたかった。400ページ位読んでも、多彩な登場人物たちの関係というか、全体の構図がおぼろげにしか分からない。よって、最初はよく分からなかったけど、さすがに段々、面白くはなってきた。「下」に期待します。2017/03/13

パブロ

7
次から次へと登場人物が入り乱れての大騒ぎ。さらに視点がコロコロと変わって、もう誰が主人公やら結局のところ話の中心は何なのか、錯綜しまくり! だけど、これがとっても面白いから不思議。3巻あるという柳生武芸帳。これが揃うと将軍指南役である柳生一族はもとより、何か幕府を揺るがすスゴいことになるらしい。柳生十兵衛から忍者、お姫様、水戸黄門(子ども時代)まで巻き込んでの大騒ぎ。柳生家自体に裏があるのに、さらに裏、裏、裏の大どんでん返しの数々。うん? なんと陰謀は朝廷まで行っちゃいますか。このごった煮はクセになる!2013/01/28

pokuta

6
何度も挫折して今回やっと上巻を読了。話の展開がわからなくなることが多々あり。途中これ誰だっけ?ということは多数。肝心の武芸帳がなんでそんなに危険な物なのかもわからなくなる(笑)。なんでそんな危険なものが散らばっているか書いてあったか読み飛ばしたか。しかし下巻読んでも本作未完とは。とりあえず下巻へ。2019/08/16

青江又八郎

4
軍咄に、屍体の浮いたどぶの上水を吸った武人の昔語りを聞いたこともあり、或る武士が、いくさに敗れて川岸を只一人引き退っている時に、疲労その極に達して草の根に臥していたところ、敵兵が兵食を喰っているのを見て、走り寄り、忽ち斬り伏せて腹を裂いて、胃の飯を取出し川水にひたし洗うて打喰ったと聞かされたこともある。2017/09/21

ぜっとん

4
奇書の類。話があっちこっち行きすぎてめっちゃ面白い。しかも名文家だから更に面白い。川野とか清姫とかのキャラから、多三郎や十兵衛のハードボイルドまで書ききるし、群像の捌きかたもうまい。遭遇と激突とすれ違いのバランス、どうやったらこんなものが書けるのかわからない。しかし、ときおり何の話だったかわからなくなる。2016/05/06

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