文春文庫
モラルの罠

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167184285
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

宅配便、防犯システム、携帯電話のメモリー、熟年離婚、心療内科クリニック…。日常の暮らしに快適さや便利さをもたらすものがある日突然、凶器と化して我が身に襲いかかる。恨みや妬みとは無縁のあなたにとっても他人事ではない「安全神話の盲点」という切実なリスクをあざやかに描いたミステリー小説集。

著者等紹介

夏樹静子[ナツキシズコ]
東京生れ。慶応義塾大学英文学科卒業。1973年、「蒸発」で第26回日本推理作家協会賞を受賞。1989年、フランス語訳「第三の女」で第54回フランス犯罪小説大賞を、2001年、中国語訳「Wの悲劇」で中国・翻訳作品賞を、それぞれ受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こちゃら。

28
2002.3年ごろの作品集。でも決して古さを感じさせない。さすがはミステリーの大御所。特別な何かがあるわけでも、どんでん返しがあるわけでもないけれど、ミステリーの王道という感じで、安心して読める。2015/09/12

coco夏ko10角

23
日常生活に潜む恐怖、5つの作品収録の短編集。どれも面白かった。防犯システムがちゃんとしてる家での事件『システムの穴』が特によかった。『痛み』は実際ありそう。2021/03/11

にせものばかり

4
どの話もおもしろかったです。「安全神話の盲点」を突いた短編作品集。2014/02/17

かやん

4
久しぶりの夏樹静子(図書館)短編なので読みやすく、話も古さを感じない。人間の本質はそうそう変わらないし、何気ない日常の普通の人々の暮らしがミステリーになるんだと。私的には「偶発」がイチオシ。2013/10/03

KEI

3
表題作を含め5編の短編集。身近にある携帯電話の着信記録、防犯システムそして、心療内科や熟年離婚などを取り上げて、そこに潜んでいた罠を明らかにしていく。誰もがその罠に掛かってもおかしくないと思わせてしまう。10年ほど前の本だが今読んでも古さを感じない。 母親の死を巡って、事故なのか、故意なのかと探っていく表題作が特に面白かった。 携帯メールを死後に読まれてしまうって、ちょっと嫌だからロックしておかなくちゃ(笑)2013/08/29

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