出版社内容情報
ああ、ぼくも早く達人の域に達したい……魔境にして美味なる世界、行ってみましたホルモン懐石。抱腹絶倒の食エッセイ最新刊。
丸かじりシリーズ第31弾!
ああ、ぼくも早く達人の域に達したい……魔境にして美味なる世界、行ってみましたホルモン懐石。抱腹絶倒の食エッセイ最新刊。
内容説明
鴎外が好んだ饅頭茶漬けの味とは?韓国風徹底かき回しグジャグジャ方式で1800円の鰻重を食べると?「いいことずくめ」の馬しゃぶをオズオズ食べてみたら…そしてホルモン好きの達人だけが堪能できる魔境にして美味の世界、行ってみましたホルモン懐石!大好評の「丸かじりシリーズ」31弾。
目次
コーヒーのミルクの謎
釜めし家一家離散
フルーツサンド奴!
リンゴを齧ると歯が出ませんか
饅頭茶漬け
モンブランとおじさん
礼讃、生卵かけごはん
大物、伊達巻き君
小松菜に学ぶ
鰻重グジャグジャ〔ほか〕
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文藝春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞。12年紫綬褒章受章。13年第30回日本漫画家協会賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
47
初めて東海林さだお氏のエッセイ「丸かじりシリーズ」を読みました。食に関する何気ない事が、絶妙な文体で書かれていて面白く読めました。お店で出てくる料理や市販品に対する考察がとても鋭かったです。さらには、ひらめいたことを実際にやってみる「実線物」も良かったです。例えば「釜めし家一家離散」「鰻重ぐじゃぐじゃ」「アングリジャパンとは?」「現代は冒険水蕎麦」「豆腐丸ごと一丁丼」などは、普通ならあまりやらないことをやってみて、そしてどうだったか書かれていて、ある意味しょうもないんですが、それが面白く良かったです。2016/09/29
ユメ
34
気になるものがあればすぐ食べてみる東海林さんの食への比類なき好奇心に、今回も大いに楽しませてもらった。森鷗外が好んで食べたという逸話を聞いたおそらく全員が「……それは美味しいのか?」と怪訝に思った饅頭茶漬けを、東海林さんは自ら作って食す。その行動力に驚かされるばかりだ。鰻重をかき混ぜて食べたら美味しいのか、水蕎麦やいかに、東海林さんは思いついたことを即実践に移す。食べる、そして発見する、この繰り返しがひたすら愉快だ。ホルモン懐石にカツサンド寿し、そんなものがこの世に存在するのかと目を見開くこともしばしば。2018/06/29
s-kozy
30
シリーズ第31弾です。今回も面白いです。今に始まったことではありませんが、イラスト(と言うか一コマ漫画)も秀逸です。「小松菜のおひたしが食べたい」という親父と「やってません」とのたまうオバハンの一コマ(P59)最高です。目が線一本で描かれているのが凄いですね。生卵かけごはんを扱った回の麻生太郎らしき人に言わせている台詞(P47)も笑った。あと何冊楽しませてくれるのか?「あれも読みたいこれも読みたい」という心境です。あぁ、 アンクリジャパン食べたい‼︎2013/10/31
Pー
23
何冊読んでも、東海林さんの「丸かじりシリーズ」は面白く楽しい。ボクの息抜きには最適の読み物です。今回は食べ物に対する東海林さんの鋭い考察に何点か「勉強」になった点が印象に残った。サンドイッチに「BLTサンド」というのがありますよね、ボクも何度か食べたことあるけど、BLTの意味、この本で初めて知った。ハズカシー。また、「カニカマ」の詳しい内情も面白く書かれているが、勉強になったな。その他、玉子とじの綴じ方、おはぎの考察、カツカレーの正しい食べ方、等々・・・クスッと(笑)ながら勉強させてもらった。2014/01/15
KAZOO
19
ほんとうに普通の出来事をうまく食のエッセイにしてくれています。読んでいていつも自分で作ってみようと思ったりしています。長く続いているコツは身近な食に関するしかも自作の挿絵コミックが非常にインパクトがあることなのでしょう。これでひきつけてしまいます。2013/12/02