出版社内容情報
幸せは小さくてちまちましたところにあった！ Ｂ級銀座ぶらぶら歩き、清貧電鉄おさかな旅行……人気シリーズ文庫の最新刊。
内容説明
真面目に世の中のことを考えたショージ君は、今まで見過ごしていた日常生活の細密部分に目を向けることにした。親子丼の鍋に舟盛り用の舟…台所用品のヘンなものを愛し、Ｂ級銀座をぶらぶら歩く。はたまた飛行機でくさや定食を食べにゆく始末。「間違いだらけの糖尿病予防」ほか抱腹絶倒の対談も収録。
目次
台所お宝鑑定団
深川発、はとバスの一日
脱力リーグ マスターズリーグ
Ｂ級銀座ぶらぶら歩き
清貧電鉄おさかな旅行
対談 東海林さだお×牧田善二―間違いだらけの糖尿病予防
微視的生活入門
大島でくさい！うまい！のぶらり旅
めざせお大尽！昼間っから芸者遊び
夢混（夢の混浴）よ、いずこ〔ほか〕
著者等紹介
東海林さだお［ショウジサダオ］
本名庄司禎雄。昭和１２（１９３７）年東京生れ。早稲田大学露文科中退。４５年第１６回文藝春秋漫画賞、平成７年第１１回講談社エッセイ賞受賞。９年漫画とエッセイ両分野の活躍により第４５回菊池寛賞受賞。１２年紫綬褒章受章。１３年第３０回日本漫画家協会賞大賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くまくま
20
何も考えずに読めるリラックス本。昔、岩手の某温泉で女性(年齢はいってたとしても30代)がタオルも巻かず堂々と混浴をEnjoyしていたことと、それを目撃したときの衝撃を思い出した。29歳になった今でもそんな度胸、私にはない。2017/03/19
Tadashi_N
19
小スケールでも楽しめたこだわり。共感できる。2022/02/19
Pー
18
いつもの「丸かじりシリーズ」とはチト違った面白味、楽しさがある作品だった。微視的と書いて「ちまちま」と読ませるところが先ずもって東海林さん的表現だな、、、鰻丼のタレかけ、ちろり、中華のおたま等々ほとんど必要ない台所用品を揃える東海林さん、「どじょう鍋定食」を食べるためにはとバス１日コースに参加したり、伊豆大島へ「くさや定食」を食べに日帰り旅行に出かけたり、名古屋の日本一の居酒屋「大甚」へ日帰りで“今夜軽くいっぱい”を実行、「温泉混浴」、「料亭芸者遊び」等々をすべて日帰り実施するところが『ちまちま』だって。2014/08/03
更夜
16
東海林さだおさんのエッセイから何か学ぼうとか仕事に役立てようとか、そんな事は考える方が野暮。普段見慣れているものから、こんなことがあるのか、といつも身近な「ちまちま感」が偉そうでなくとても謙虚かつ、愛嬌があります。東海林さだおさんの書くエッセイの愛嬌はたとえ、バカなカップルに怒っていても、どこかあきれているような達観があって気楽に読めます。台所用品愛といっても、ところてん作る道具を買ってどうするんだろう、と思ってもそれは主婦の考えで、余裕のある男の人はところてんを自分で作って、感動してジーンとするのだ。2015/04/14
rokoroko
15
再読。子供の頃駄菓子やにところてんがあった。今の１００円均一の子供用お椀に心太付きで一回ついてくれて５円。６０年前のこと。今の若い人は心太付きなんて知らないだろう。飛騨コンロは新婚の頃ほうば味噌のおいしさに感動して買ってしまった。あれきり３７年使用してない‥懐かしい器具がでてきて楽しかった2022/03/03
