出版社内容情報
刺客マンゴーの出現に、メロンはどう立ち向かうか!? ビールをお燗、冷やし中華電子レンジ調理法……丸かじりを読んで小さな幸せを。
内容説明
名古屋人の命知らずなチャレンジ精神に敬意を払って「あんスパ」をすすっては、熱々の「冷やし中華」をフーフー。“かっこんで”食べる「ゆるゆるな親子丼」の黄色い幸せについて力説し、「心が波立つときは、ぜひもろきゅうを」と説く。200万部を突破した、文春文庫「丸かじり」シリーズ。
目次
独活さんの人柄
「シュラスコ」食べてみたら
「あんスパ」の野望
アスパラはガスがないと…
カニ玉家の興亡
豆腐、噛んでます?
こまごまと胡麻
軽く生きたいピーマン
穴子かわいや
韓国海苔とわたし〔ほか〕
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文藝春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞。12年紫綬褒章受章。13年第30回日本漫画家協会賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Pー
12
「丸かじりシリーズ」文庫版29冊目。相変わらず東海林さんの観察力と表現力の素晴らしさに感服。例えばスモークサーモン:「だいたい薄すぎるんじゃないのッ、スモークサーモンて。・・・みんな腫れもの扱いじゃないですか」・・・「たかが鮭でしょう、塩ジャケと同じ鮭でしょ」の叫びに「そうだ、その通りだ、・・・!」腫れ物扱いのカダフィ体制も今や崩壊したではないか。:時の話題も織り交ぜ面白おかしく「食」を語る「丸かじりシリーズ」すっかり魅せられてます。2013/12/01
亮さん
9
相変わらず面白い。シラスコの食べ放題、一度でいいから行きたい。肉が食べたいんじゃあ。独活でウドと読むとは知らなかった。勉強になった。2017/07/23
アズル
8
再読。シュラスコ、インスタントラーメンの店、今回もいろいろ出かけています。シュラスコは久しぶりに食べに行きたくなりました。解説の太田さんも、喜びに打ち震えているような文章で良かったです。2014/02/05
hime
7
旅行先で読んでいました。つくづく思ったのは、海外で詠んではダメ(笑) 読んでいると、食べたくなるもの満載なので、日本食に限らず、日本で食べられる食材が恋しくなります(笑)2013/09/20
mawaji
6
今回は「独活」「アスパラガス」「セロリ」のエッセイに特に共感。スーパーの野菜売り場で野菜たちの声なき声がショージさんには聞こえるんですね。野菜の立場に立って、「烏滸の沙汰」などと口角泡を飛ばしながらセロリの気持ちを代弁する著者の感性に脱帽。「コンビネーションサラダ」、確かに昔はレストランのメニューにあったけど、いつ頃から見かけなくなってしまったんだろう。もう絶滅したのかな。「丸かじり」シリーズだけは忘れずに持って出かけよう、と思って手にとって出かけたら、財布を忘れて都内で一晩過ごすことに...(T_T)2011/12/04