出版社内容情報
鰻重を美しく食べるハウツーから、５０年間悶々としてきたカレージル足りない問題、豆大福の豆の数問題まで、悩ましい疑問のあれこれ。
内容説明
「鰻の立ち食いの店があるらしい」そんな情報を入手し、早速ノレンをくぐってみる。カウンターの上のバットには串刺しの鰻が並べてあるも、箸や皿は一切なし。さあどうする！？仕切られた囲いの中で啜る「ひきこもりラーメン」に孤独を感じ、１年ぶりの吉野家牛丼復活には興奮冷めやらないショージ君であった。
目次
やわらかくない焼きそば
いとしきそら豆様
ワカメの役柄
いまデパ屋は…
きしめんのベロベロ
ギリシャ料理を食す
最中の真実
カレージルが足りないッ
ハワイ名物「ロコモコ丼」
桃は流しで〔ほか〕
著者等紹介
東海林さだお［ショウジサダオ］
本名庄司禎雄。昭和１２（１９３７）年東京生れ。早稲田大学露文科中退。４５年第１６回文藝春秋漫画賞、平成７年第１１回講談社エッセイ賞受賞。９年、漫画とエッセイ両分野の活躍により第４５回菊池寛賞受賞。１２年、紫綬褒章受章（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
30
この丸かじりシリーズ、長く続いています。どの話も無駄なようで無駄なく結末があって楽しめます。この丸かじりシリーズの内容をデータベース化して一人微笑んでいる方もいるんじゃないでしょうか。「この食べ物・・・・これで何回目出現」とか「酒の肴はこれこれが出たけどあれはまだ?」とか^ ^ 本を読みながら食べ物の匂いもしてくるような気がするのは私だけかな。2014/12/25
～
8
ごはんに対してカレー汁は足りない！スパゲッティに対してミートソースは足りない。2016/06/23
mawaji
7
やわらかくない焼きそば=かた焼きそばもまた私が上京して初めて口にした食べ物です。第一印象は「かなり危険」ということで、初期バリバリ期は針金のように突っ張った麺が歯茎に突き刺さるイメージが先行しておっかなびっくり食べたものです(それでもよく食べていたということ)。初期はビールのつまみとしてあんの具や硬い麺をポリポリ食べて、末期のぐんなり期はあんが絡んでやわらかくなった麺がシメとしてその美味しさを味わえるようになりました。久しく食べてないけどこの歳になるとシソーノーロー気味の歯茎にとってもキケンそうでコワイ。2016/07/06
miwapicco
6
3回目くらいかな、と思って夕食の共に読み始めると、切りイカとか、かなり見覚えがΣ(*ﾟдﾟ*)何度読んでも何かしらの新しい喜び。首肯、琴瑟相和、捥ぐ、などなど、いろんな漢字を丸かじりシリーズで学んだな(´-ω-｀)2015/09/11
Koji
6
そう言えばそんな感じという気分を味わえる本。疲れ気味のときに東海林さんです。2014/12/13
