文春文庫
誰だってズルしたい!

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 278p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167177669
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

私はあるときふと気がついた。世の中は「ズルの壁」でできていると。独自のルールで席取りをするオバズルも、ないものを大きく見せる寄せブラも、努力もせずにモテるイケメンも、許せん!と腹を立てつつ、松井を見にニューヨークへ飛び、江の島を正しく観光し、GWは市ヶ谷で釣り。ショージ君は今日も大忙し。

目次

見るもの聞くもの、腹の立つことばかり
世の中はズルの壁でできている
セコズル、オバズルが幅をきかす
あの××ズルを摘発せよ!
江の島を馬鹿にするものは江の島に泣く
現地ものの松井を見たい!
ヒデキ、野菜を取らにゃいけんよ
日本人よ、ガムを噛みなさい
迷解料理用語辞典
「えいごであそぼ」居酒屋メニュー
フードテーマパークはけしからん!
地球滅亡の前夜に「最後の晩餐」
市ヶ谷の釣り堀の寡黙な人々
ダミ入り、しわがれ、懐かしい声
「老人の主張」君たちは恥かしくないのかっ!
特別付録 東海林さだお×土屋賢二 ユーモアはいじましい

著者等紹介

東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文藝春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年、漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

76
先日「笑いのモツ煮こみ」というのを読んだ。それと比較するとこの本に収録されているエッセイはすこし味付けが違うように感じた。はっきりとはいえないが笑いの質が違うのかと・・東海林さんの目線で物事を見ると笑いながら怒り、怒りながら笑うというのが一本スジが入っていると思った。その感情を豊富なボキャブラリーで組み立ててゆく手法のような気がする。今回も老人の主張やら土屋賢二氏との対談やらいろいろと楽しませてもらった。ありがとうございました。2017/03/02

やてつ

23
通勤電車内で少しずつ読みました。ユーモア溢れるエッセイのお陰でここ数日間は気持ち良く仕事に入れました。土屋さんとの対談、養老さんの解説も良かったです。2013/07/04

ちゃま坊

11
安倍総理の問題でこのタイトルがたびたび頭に浮かぶ。ズルしたいから政治家と友達になる。ズルしたいから天下りを受け入れる。合法と弁解しても「ズルい」の烙印は消えない。「誰だってズルしたい」は人間社会の本質をズバリ言っている。ズルできない庶民の悔しさは、どこへぶつけようか。2017/10/28

みくに

9
途中で出てくる料理用語の辞典は本当にあるのか創作なのか、居酒屋のメニュー説明もいい加減だなあ。あれなら自分でも出来そうと思いながらも笑ってしまうのは作者の思う壺なんでしょうね(笑)2018/10/27

kousei

9
食のコラム以外にも鋭い観察眼で人間の本質を突いて思わずニヤリ。文章の神様ですね、肩が凝らない名文だらけ。2018/04/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/508370
  • ご注意事項