内容説明
せかされる視線を感じつつ、煮えたぎるけんちんうどんをすする、その時…ショージ君は昼メシを食べながら哲学した。またある時は、ポッテリ型の海老天と恋におちる。かくして、しらす干しに多数という無名性に埋もれて死んでいく哀れさを見出し、「チクワは疲れている」という名言と洞察が誕生したのである。
目次
磯辺巻きのクラクラ
うどん屋の地獄
しらす干しのある生活
衝撃!食堂車廃止
バンザイ厚切りトースト
懐かしの肉団子
チャーシューの“行く春”
ブックカフェちゃ何だべ?
カイワレをいじめるな
青椒肉糸讃〔ほか〕
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文芸春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年、漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。