内容説明
ショージ君はこうして生まれた!甘酸っぱい初恋から、漫画家・文章修業まで、知られざる疾風怒涛の時代に迫る。抱腹の「痛快対談」「傑作エッセイ」「アイデア帳」「マル秘グラビア」他がつまった、一字千金のまるごと“さだおブック”。すでにショージウイルスに感染している人、まだ危険ゾーンにいる人も、この一冊で不治になる。
目次
1 ショージ君の風物詩
2 ショージ群の旅行鞄
3 ショージ君の胃袋
4 ショージ君の日常
5 ショージ君の身体検査
6 ショージ君の観察日記
7 ショージ君の挑戦
8 ショージ君の大いなる疑問
9 ショージ君の「あの人に会いたい」
10 「東海林さだお」ができるまで
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文芸春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年、漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s-kozy
51
2003年発行の天才文章家東海林さだお先生のベスト オブ 東海林さだお。1976年から2003年までに発行された30冊ほどの著書から自選されたエッセイがズラリと並んでいる。文庫本で1300頁以上ありちょっとした枕というか、弁当箱というか、そんな趣がある。全部通して読むのは二回目かな。多少古さを感じさせるものもあるが、長きに亘って安定した面白さを出しているのは大した物。対談も10編あるが、数学者岡潔さんやあの武者小路実篤とも対談していることもすごい。そして、やっぱり「すわるおばさん」がベストオブベストだな。2015/08/10
アズル
18
初出の文庫をすべて読了してから、こちらを読みました。あ~ん、やっぱり面白いです。最近気が付いたことですが、東海林さんの描く、雑種の犬がとても可愛いです。Tシャツにプリントして着たいです!2014/08/19
アズル
16
ショージ成分を体内に満たしたくて再読。駅のホームでタバコを吸うおばさんって、そんな感じだったなぁ。今はどこもホームは禁煙になってしまって、「あー、いやだいやだ」なんて風に喫煙している風景は見られないですね。2014/12/13
KAZOO
6
今までの書いたものから選んだものでものすごく厚い本になっています。いつも種が尽きないで書くなあと思っています。それがすべて面白いのがまた驚くわけですが、私の中ではいつも東海林さだおさんは同じ年齢の感じがしています。全然年を取らないで好奇心が旺盛なエンターテイナーとして尊敬しています。もちろんコミックもですが。2013/04/25
長島芳明
4
東海林さだおの凄い所は、戦前生まれなのに軽い文体であること。戦前生まれの著者で物書きはインテリが多いので難しい言葉や回りくどい説明が多い。無論その人たちは自然なんだろうがどうしても世代差を感じてしまう。しかし東海林さだおの文は緩くて世代が離れていてもすいすい読める。それが彼の魅力だ。