文春文庫
スイカの丸かじり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167177478
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C0195

内容説明

あんかけで人は優しい気持ちになる、メニューにいるとホッとする肉じゃが、終戦記念日に食べるすいとん、居酒屋チェーンの若者化についてゆく法。まさかのギョウザバーガーに挑戦し、レバーフライにフライ好きの血が騒ぐ。買いだおれ覚悟の「おかず横町」で全身おかず人間に…。好奇心いっぱいの丸かじり。

目次

スイカのフランス料理
フラメンコの夜
「おかず横丁」で買いだおれ
郷愁のアベカワ餅
駅弁王?「峠の釜めし」
ガンバレ中華丼
海苔の一膳
目刺しの出世
望郷のニシンそば
地ビール元年〔ほか〕

著者等紹介

東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文芸春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年、漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞。著書に『ショージ君の男の分別学』『笑いのモツ煮こみ』『食後のライスは大盛りで』『ニッポン清貧旅行』『行くぞ!冷麺探検隊』『ビールうぐうぐ対談』(椎名誠氏との対談)『のほほん行進曲』『明るいクヨクヨ教』『とんかつ奇々怪々』他多数
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感想・レビュー

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kinkin

83
1995年1月~1995年9月にかけ週刊朝日に連載されたもの。「うな重とビールの午後」人間ドッグの後、著者が食べるのはうな重そしてビール。美味そうなのがヒシと伝わってきた。「灼熱の鍋焼きうどん」テーブルにおかれたうどんが煮えたぎっているのをフツフツ、ジルジル言っているという表現も面白いしそれを食べる人もとてもうまく描かれている。「その人の流儀」は食べるにあたって当たり前のようにいることを鋭い目線で切り取っていてウンウンあるある。楽しませてくれるこのシリーズ、読んだことのないのがなくなってきた。再読するかな2017/12/17

スリーピージーン

15
電車の中でにやにやしながら読んだ。この人のエッセイはただのあるあるネタだけでなく、言葉の端々につい笑ってしまうユーモアがあってそれが大きな説得力になっている。ソース二度漬け禁止って「ソ二禁」っていうの?カゴの中にメザシやもやしや豚バラやネギがあっても私は恥ずかしいとは思えないけどね? 食べ物にまつわる、くだらないことをクドクドと、本当にすばらしい。エッセイの帝王ですね。だけどここに書かれてることが通じるのって昭和の人だけか?2014/09/29

アズル

15
中華丼の味方、嬉しいです。しかも、醤油系がお好きとは! そして、味噌おにぎりの作り方、やってみたいと思います。「徳利を振る人」や「その人の流儀」、面白かったです。いますね、こういう人! 2014/03/07

ほんトモ📚読書雑談漫画描いてます

9
いつも通りの安心安定のクオリティ。スイカのフルコースは気になるなぁ。しかし考えてみればこの本に書かれている事は既に20年も前の話なんだよなぁ。2014/09/25

mawaji

5
「ネギはなぜ恥ずかしいのか」というテーマに対して、ダイコン、ゴボウ、セロリを対照としてこのむずかしい問題を論評していく一文を読んで、時々「単なるネギのおじさん」になる私にとって長年のモヤモヤが一気に晴れ渡ったような気分になりました。それでもやっぱりネギはちょっと恥ずかしいのだ。先日NHK視点・論点で高見順を論じ、昨日NHKラジオ著者に聞きたい本のツボで「文学の空気のあるところ」について語っていた詩人・荒川洋治氏の解説が著者のエッセイの魅力の理由を明快に述べていて、数ある解説の中でも五本の指に入るであろう。2015/10/12

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