出版社内容情報
四人組の暴行魔を探してほしい--ちぎれたネックレスを下げた美女の依頼で、マコトはあるホームレス自立支援組を調べ始めるが……。
IWGPファーストシーズン、完結編!
四人組の暴行魔を探してほしい--ちぎれたネックレスを下げた美女の依頼で、マコトはあるホームレス自立支援組を調べ始めるが……。
内容説明
自分をレイプしたワンボックスカーの4人組を探してほしい―ちぎれた十字架のネックレスをさげた美女はマコトにそう依頼した。広域指名手配犯B13号を追うさなか、若者ホームレス自立支援組織の戦慄の実態が明らかになる表題作ほか3篇、最高の燃焼度で疾走するIWGPシリーズ第1期完結10巻目。
著者等紹介
石田衣良[イシダイラ]
1960年、東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。広告制作会社を経てフリーランスのコピーライターに。97年、「池袋ウエストゲートパーク」で第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞。受賞作に3篇を加えた『池袋ウエストゲートパーク』(文春文庫)でデビュー。03年、『4TEEN』(新潮文庫)で第129回直木賞を受賞。06年、『眠れぬ真珠』(新潮文庫)で第13回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
232
石田 衣良は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。IWGPシリーズ完読プロジェクト,今回は第Ⅹ巻。 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11337296?sort=book_count&order=desc オススメは、表題作の「PRIDE」です。本作で本編全十四巻完読です。続いて外伝「赤・黒」へ。ラスト2作です。 2019/02/08
KAZOO
119
石田さんのこのシリーズも10作目でとりあえず第一部の終了ということなのでしょう。4つの話が収められていてどれも最近の話題性のある話ですが表題作となっている最後の話が読みがいがありました。主人公や池袋のキングなどが人間的にも成長していて単に暴力で解決していかないところがよかった。2019/05/15
mura_海竜
104
石田さんは2冊目。池袋が舞台。四編の連作短編集、少しのミステリー、事件解決物。会話がテンポよく良い。池袋、ガキどもの王・安藤崇(タカシ)、池袋で果物屋をしている真島誠(マコト)。トラブルの解決を依頼される。スマホを落とし、中の情報でゆすられている人。鬼子母神近くで自転車に当てられた人。地下(ニッチの)アイドルとストーカー。そしてレイプ犯。全ての問題は警察が全く動いてくれない(レイプ犯はそんなことなかったが)事件。各編の最初、世代的な感覚が一緒なのか、社会風刺的な内容が妙に自分ハマってよかった。2018/08/18
はにこ
94
盗まれた携帯を取り戻す、自転車事故の犯人捜し、地下アイドルの護衛、レイプ集団と貧困ビジネスの撲滅が今回のミッション。ここまで来ると、マコトとタカシのコンビネーションが素晴らしい。地下アイドルには身の程にあった夢を追うこと、レイプ被害者のリンからはどんなに逆境にあっても諦めないことを教わった。サルが出てこなかったのが少し寂しい。次は出てくれるかな。2020/11/13
りゅう☆
91
全ての情報を収めた携帯を拾った連中に脅迫され、取り戻してほしいと依頼されたマコト。Gボーイズの協力でコトは簡単に進むと思いきや…不倫はダメだよ。/自転車に轢き逃げされ大怪我した弟の為に犯人を突き止めたい。先が明確ではなくても地道に観測するマコトの粘り強さは拍手モン。そしてタカシがやけに積極的と思ったらまさかの本気の恋に意外!/地下アイドルがストーカー被害を訴えてきた。マネージャーと称して警備するマコトって何でもソツなくこなすなぁ。そしてマコトの推理力で犯人を見事的中。オタクファンの活躍ぶりにあっぱれ!/→2019/12/30