文春文庫<br> 日本教について

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文春文庫
日本教について

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p
  • 商品コード 9784167155018
  • NDC分類 302.1

出版社内容情報

五・一五事件と純粋人間、日本人の政治的反応度、松川裁判と証言、本多勝一様への返書、「百人斬り」と「殺人ゲーム」、宗教用語としての日本語等、不可解な日本人の精神構造を直裁に解明評論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shouyi.

5
『歴史なき時代に』(與那覇 潤)の参考文献。「日本教」という考え方が理解できれば、論理的には解明できない日本人の思考が分かるかもしれないと手にとった。全てが理解できたわけではないが、過去の歴史的な事件から現代のできごとまで今まで見えなかったものが見えたように思えた。2021/09/12

武智一雄

1
3.11以降、至る所で感じる違和感の何たるかがこの本で言うところの日本教かもしれない。俺もその信徒であるが。七平はその名もなきムードに空気や日本教と言った名前を付けたことがすごい。天皇制の矛盾や切腹などの考察も面白い。親としてみると悪いこと?をしても謝れば済むという文化を押し付けていることに考えらせられた。あとはコロコロと誰の意見にも乗ってしまう俺が言うところの“乗り屋”というものへの考察も深まった。2011/12/11

横丁の隠居

0
再読である。本多勝一さんへの最初の手紙は確かに「失礼」かもしれないが、内容的には本質をついている。明らかに虚偽とわかる情報についてもそれが一旦「踏絵」になってしまうと是認する「証拠=証言」を山のように集めてくる。異なる証言の間を分析して真実にせまることができなくなる。日本教の日本教たる所以で、これは21世紀になっても令和になっても変わらない。実体語・空体語のモデルはモデルに過ぎないが実に秀逸なモデルである。昨今の事例に当てはめてベンダサンさんの説明が聞きたいところだ。2021/03/29

ゴリゾウ

0
山本七平 訳/高度の政治問題から日常些事における個人の思考パターンにいたるまで、古今にわたり日本人の行動様式を分析し、日本人が殉教さえも辞さぬ「日本教」の教義を解明。『カバー』 #719

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