出版社内容情報
"征清"の気運が高まっていた。陸相・大山巖は「戦っさ」の覚悟を決めた。明治二十七年、朝鮮豊島沖で日清の両戦艦はついに砲火を交えた。日清戦争の開幕である
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
21
なんともテロの多い国である。が率直な感想。 吉村昭先生の『ニコライ遭難』で詳細は知っていたが、ここでも大津事件が記述されている(あまり大山巌は関連してない)。確かに遭難前にロシア駐日公使が日本国に、外国のトップに対する法が無いことに憂慮されていること自体、津田を裁くことが難しいことが理解できる。ましてニコライは皇太子であり他国でも、これをカバーしていた法律はない。ゆえ日本は立憲であり三権分立の正当性を証明したと云えよう。2021/04/21
BIN
4
第3巻は日清戦争の前半の平壌の戦いまでのことを書いている。大津事件や日清戦争に至るまでの経緯に詳しく書かれて入るもののやはり大山巌の生きた時代を書いているとしか思えず、面白みはない。大分読むのがしんどくなってきた。2017/08/21
ホームズ
0
1996年11月9日初読