文春文庫<br> SPEED スピード

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文春文庫
SPEED スピード

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167137052
  • NDC分類 368.8
  • Cコード C0195

内容説明

コカイン、ハシシ、スピード、LSD…。取材ライターの“オレ”が巻き込まれた、薬物使用者の壮絶でクレイジーな世界。ありとあらゆる薬物にはまり、幻覚、幻聴に苛まれ、精神と肉体を病み尽くした悪夢の4年間を、狂気と正気の間を往復しつつポップな文体で綴る。新感覚スラップスティック・ノンフィクション。

目次

ドラッグ世代の誕生―新しい風景の幕開け
真夜中のドラッグストリート―全てはここから始まった
東京トルエン・キッズ―君達こそニュースだよ!
『LOVE&ピース』を学んだ夜
マリファナ・ハイにうんざり―ロクデモない大麻教信者
72時間スピードレース―全員必読の参加要項
ドラッグ&トラブル(スピード狂の寓話;アルコールが効かない夜;ハルシオンのイニシエーション;気が狂いそう)
伝説のあと―目が醒めると夢よりあやふや
ジャンキーによる講演会―新論発表
シャブ&マリファナ―なぜか握り寿司が重たすぎる夜
幻聴から逃げ出せ!―精神崩壊への序曲
炸裂!分裂ピキーン―オレってもう人間じゃない?!
取材者から被取材者への転向―「薬物常用者」としての告白
さよなら妄想―「物語」はもうおしまい

著者等紹介

石丸元章[イシマルゲンショウ]
1965(昭和40)年生まれ。法政大学中退。ライター、DJとして活躍する一方、90年暮れより取材過程でドラッグにのめり込み、95年逮捕、起訴。その顛末を書いた初の著書「スピード」と続編「アフター・スピード」がベストセラーとなる。他に「ウワサを追いこせ!」「平壌ハイ」などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

44
こんな田舎で精神科医をしていても、薬物のバッドドリップからパニック障害や不眠症になった人に会う。教科書で幾ら読んでも薬でどんな気分になるかは書いてないし、患者さんも語ってくれない。それで読んだのがこの本。ドラッグを取材したライターが立派に覚醒剤中毒になり覚醒剤精神病になって治療を受けるまでのノンフィクション。ラリって書いてるので余り参考にならない。薬でハイになって浮浪者に暴力振るったり、友達の恋人寝取ったり、地獄に落ちろと言いたくなる。爽快感も伝わってくるけど。続編のアフタースピードも読みます。2018/12/19

愛の餓死体

17
本物のジャンキーのむちゃくちゃな行動がおもしろかった。幻聴や幻覚が見える場面で、昔読んだ『トレインスポッティング』を思い出した。もちろん、ヤクには手を出さない方がいい。しかしながら、文中の『ニヒィ』が気になった。2012/11/25

MJ

15
池袋ウエストゲートパーク「マコト構文」のオリジナルはこの本なのか⁈ドラッグ・ルポルタージュとしてそれなりの売上を記録したらしいし、90年代の世相を反映した良作だと思うのだが、前世代に当たる村上龍の作品ほど文学的ではないため、後世に残る作品になるかどうかは疑問。2024/01/03

耳クソ

8
ここにあるのは民俗、詩、風の悪徳、それから爆音と……これらが合わさって覚醒させる現在がそのまま物語になる。覚醒するのはもちろん読者である。2020/02/17

あかつや

6
ドラッグに浮かされた頭で書かれたドラッグ体験記。読みながらつくづくみっともないと思った。何がみっともないって、いまを生きるぜイエーイなどというノリでがんがんにキメるくせに、自分が壊れてるのを自覚して怯えたりする。ビビってんなよ、シャブが足らんのじゃないか?。なにが「ドラッグってのは極めて個人的な物語」だよ、麻薬を使うことに理由つけてんなよ。そうやって弁解するのは保身じゃねえか、過去と未来を守ってんじゃないよ、いまを生きろよ一本いっとけよ、と思った。そしてこれはそういうみっともなさをちゃんと描いたいい本だ。2019/02/23

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