文春文庫<br> 容疑者Xの献身

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文春文庫
容疑者Xの献身

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  • サイズ 文庫判/ページ数 394p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167110123
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

単行本刊行時のミステリーベスト1と各賞を総なめにした名作。運命の数式、命がけの純愛が生んだ犯罪。福山雅治主演のガリレオシリーズ。

内容説明

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

著者等紹介

東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年、大阪生まれ。大阪府立大学電気工学科卒。エンジニアとして勤務しながら、1985年、「放課後」で第31回江戸川乱歩賞受賞。1999年、「秘密」で第52回日本推理作家協会賞受賞。2006年、「容疑者Xの献身」で第134回直木賞受賞。同書は第6回本格ミステリ大賞、2005年度の「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」各第1位にも輝いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Tetchy

1588
人生を変えた1冊とは通常読み手が出逢った本の事を指すが、東野氏は本書著す事で長年逃していた直木賞に輝き、一躍ベストセラー作家に躍り出て人生を変えた。その作品が探偵ガリレオシリーズ初の長編作品だったのはその後のシリーズの在り方を変えたのかもしれない。しかしなんという、なんという献身だ。論理を至上のものとした湯川と石神2人が行き着くのはなんと論理を超越した感情だったのは何とも皮肉だ。ロジックとトリックを駆使したミステリと「人の心こそがミステリ」とした東野ミステリの2つの軸が見事に融合した氏の集大成的傑作だ。2014/05/31

サム・ミイラ

1146
東野圭吾が一流の本格的推理作家であることを証明した作品だと思う。それほどによく練られたストーリーとプロット。そしてこの倒叙と叙述の高次元な融合と云うべきアリバイのトリックは、ただもう凄いの一言。あっ!と騙される快感。松本清張の点と線を彷彿。間違いなく日本のミステリー史上に残る傑作と言っても過言ではないだろう。直木賞受賞も至極当然の作者畢竟の一作。2014/05/24

ehirano1

1100
数年ぶりの再読ですが、「考察というのは、考えて察した内容のことだ。実験して予想通りの結果が得られたのでよかったというんじゃあ、単なる感想だ。実験の中から、自分なりに何かを発見してほしいんだ。とにかくもう少し考えて書くように(p280)」には未だ衰えずに共感しています。2017/11/18

青葉麒麟

1059
何年振りかのガリレオシリーズ。映画版を先に観ていたせいか読んでる最中、ずっと頭の中に福山雅治&堤真一&松雪泰子がぐるぐる回ってた。石神がここまで好きな人の為に尽くすのは凄いと思う。切ないね。2013/02/07

HIRO1970

998
⭐️⭐️⭐️⭐️夏休み下田の宿の本。東野さんは未だ3冊目。東野さんはかなり久しぶりでしたが、非常に面白い作品で結末も想像の範囲を超えたものでした。読み終わってから帯の直木賞受賞作に気付きまして、これがあのガリレオシリーズだったのも今、知りました。既に夏休みボケかも?2016/08/27

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