文春新書<br> 性と欲望の中国

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文春新書
性と欲望の中国

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166612178
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0295

出版社内容情報

深?のハイテク集積地で過熱する「ラブドール」開発競争、訪日観光客が目指す風俗店……中国人のリアル・セックスを赤裸々に描く。

内容説明

高度経済成長とともに爆発的に花開きつつある中国のセックス文化。巨大売春地帯の興亡、SNS不倫、ハイテク系の若き頭脳が開発にしのぎを削るAIラブドール…。一方で、14億人民の根源的な性行動と生殖行為さえ管理を企む共産党。真の中国はここから見えてくる!

目次

はじめに 真の中国は「性」から見える
第1章 拝金の性都・東莞の興亡
第2章 人民解放軍に翻弄された「世界最大の売春島」
第3章 AIとエロの奇妙な融合
第4章 貴州ラブドール仙人
第5章 LGBTの葛藤と受難
第6章 日本人AV女優ブームの光と影
おわりに 根源的な営みさえも共産党が支配するのか?

著者等紹介

安田峰俊[ヤスダミネトシ]
ルポライター。1982年滋賀県生まれ。広島大学大学院文学研究科修士課程修了(専攻は中国近現代史)。中国問題をメインテーマに硬軟とりまぜた執筆活動をおこなっている。多摩大学経営情報学部非常勤講師を経て、現在は立命館大学人文科学研究所客員研究員。2018年10月、『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)が第5回城山三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

63
標題も内容も一見、過激だが「今の中国、これからの彷徨の可能性」が見えた。サイバー・経済開発がもたらした現在の中国の「自由化」と国民生活の細部まで弄りたがる習政権とのせめぎ合いが興味深い。とは賢そうなセリフだが、2割~特にコラム部分は斜め読み。ディープ過ぎ。貴州ラブドール仙人の箇所なんて気分が悪くなる。LGBT事情もあって、かの国もビミョーに変化を遂げつつある?!社会は「綺麗事」のみでは動いていない・・GDP世界2位の国が見せる事情だった2020/03/29

fwhd8325

56
抑圧された歴史があるだけに、なかなか激しい。買春ツアーのあたりは、日本もその昔、お隣韓国で同じようなツアーをしていたなと思い出しました。経済繁栄の結果が、こんなことで共通するのは複雑です。国民性と言ってしまえばそれまでなんでしょうが、LGBTの章も、ちょっと想像つかない面もあります。国が元気なら、欲望産業も繁栄するのでしょうか。2019/07/17

おいしゃん

35
あらゆる産業において、先進国への追随が著しい中国だが、性産業も例外でないことがよくわかった。ラブドールの世界も奥深い。2019/05/24

羊山羊

25
この本も奇書、というべきなのだろう。めくるめく中国のエロ事情を、中国通の筆者が調べて回ったトンデモルポ。筆者自身も割と楽しくかけたのかもしれない、序文のテンションがやたらに高い。中国色情小説の古典、金瓶梅もかくやといった変態事情に一気読み必至の1冊。ラブドール造りに命をかける会社とラブドール仙人の家に筆者が泊まりに行く下りは、本人もすごく楽しそうで何より。2020/01/13

パトラッシュ

22
中国というと習近平の強面が思い浮かぶが、その背後には下半身を持つ14億人が控えている。オーウェルの『1984年』を地で行く中国共産党の強権政治でも、14億人分の性欲を完全に管理できるはずがない。売春産業の興亡にSNSを使った不倫、ラブドールからAI開発へつながる話や日本人AV女優の人気まで、上に政策あれば下に対策ありの数千年を積み重ねてきた中国人のたくましさと中国の文字通りの「下部構造」を生き生きと描き出している。不快に思う向きもあろうが、民衆の金欲と物欲と性欲を知らずして中国を理解したと断言できようか。2019/06/17

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