文春新書<br> ドナルド・トランプ―劇画化するアメリカと世界の悪夢

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文春新書
ドナルド・トランプ―劇画化するアメリカと世界の悪夢

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166610891
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

移民の国で移民排斥を叫ぶ移民三世の大統領候補の本当の目的は何か? 祖先と伝記から、目立てばよい究極のポピュリストの正体に迫る空虚なポピュリストか? 歴代大統領一番人気のレーガンの再来か? トランプはレーガンの劇場型政治を模倣しているが、俳優というより劇画コミックの主人公だ。しかもトランプもそのことを自認している。大統領選も自分のビジネスに利用する男が本当に世界最重要国の大統領になってしまうのか?



目次

はじめに――トランプとレーガン

第1章 トランプ家創業者はドイツ貧農

第2章 トランプをつくった男

第3章 トランプはやはり問題児だった

第4章 トランプの結婚

第5章 トランプのビジネス

第6章 政治家トランプの肖像

第7章 トランプと「怒りの時代精神」

第8章 トランプの宗教戦争

第9章 福音派とトランプ

第10章 「封じ込めドクトリン」

あとがきに代えて――21世紀の「アメリカ問題」

佐藤 伸行[サトウ ノブユキ]

内容説明

空虚なポピュリストか?歴代大統領一番人気のレーガンの再来か?トランプはレーガンの劇場型政治を模倣しているが、俳優というより劇画コミックの主人公だ。しかもトランプもそのことを自認している。大統領選も自分のビジネスに利用する男が本当に世界最重要国の大統領になってしまうのか?

目次

トランプとレーガン
トランプ家創業者はドイツ貧農
トランプをつくった男
トランプはやはり問題児だった
トランプの結婚
トランプのビジネス
政治家トランプの肖像
トランプと「怒りの時代精神」
トランプの宗教戦争
福音派とトランプ
「封じ込めドクトリン」:あとがきに代えて 二一世紀の「アメリカ問題」

著者等紹介

佐藤伸行[サトウノブユキ]
1960年山形県生まれ。ジャーナリスト。追手門学院大学経済学部教授。1985年、早稲田大学卒業後、時事通信社入社。1990年代前半はハンブルク支局、ベルリン支局でドイツ統一プロセスとその後のドイツ情勢を取材。1998年から2003年までウィーン支局に勤務し、旧ユーゴスラビア民族紛争など東欧問題をカバー。2006年から2009年までのワシントン支局勤務などを経て、2015年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

71
正直、まさかトランプ大統領が誕生するとは思ってなかったので、どんな人か改めて知っておこうと思って手に取った。トランプとレーガン大統領の対比。ゴールドラッシュ時代にドイツから移民し、酒と女と宿屋で財を築いた祖父の代からのトランプ家の来歴。「悪名は無名に勝る」を体現する、嘘も暴言も方便な情報戦略。宗教団体を含む政治基盤の構造変化など、分かりやすくまとまっていた。とんでもない人が大統領になったもんだなあ、というのが率直な感想。4年後の世界の秩序や価値観はガラッと変わっているかもしれんね。2016/12/14

佐島楓

58
アメリカの人種差別などの病理による分断にトランプは(結果的に)つけこんだのだろう。こんなに暗澹たる気分になった読書も久しぶりだ。2016/09/22

おさむ

43
11月の米大統領選挙は世界を大きく変える第一歩になるのかもしれません。不安や恐怖、怒りや差別を煽り立てる究極のナルシスト、トランプ氏。なるほどあのロナルド・レーガンの再来と受け止められているからの大人気なんですね。民主党のバーニー・サンダースとは左右は違えど、エスタブリッシュ政治への反発という点では同根ですな。エマニュエル・トッドも言ってましたが、米国に限らず、グローバル化の歪みが顕在化してきた今の時代や社会が、トランプのような強いリーダーやポピュリストを求めているのかもしれません。うーん、怖い!2016/10/05

万葉語り

34
あと3日で大統領就任式。強気なように見えて、結婚前に離婚した時の契約を結んでおくとか、握手も嫌な潔癖症とか気の小さいところもある人なのだと書いてあった。不動産王だけれども破産王でもあり自分の財産を少なく見積もられると激怒するプライドもくだらない。ここから4年間で世界はどう変化するのだろう。2017-122017/01/17

ハイちん

13
「偉大なアメリカを取り戻す! アメリカ大統領に俺はなる!」ドナルドトランプ次期大統領は自らを劇画の主人公と規定する。自己顕示欲の権化のような人で、とにかく目立たないと気が済まない。自分が建てた建物やブランドにとにかく自分の名前をつけまくる。「無視よりも悪評」の信条の元、過激な発言でメディアを煽り、注目を独り占めする。波風を立てないように生きている僕にはトンデモない人物のように見える。しかしどうやら破天荒なキャラクターの裏に慎重さ潔癖さと人間不信があるようだ。意外とまともな人なのか。どうなるんだろう。2016/12/20

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