文春新書
大人のための昭和史入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166610389
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

覇権国の衰退、資本主義の暴走、中国との対決――昭和日本が直面した危機は再び繰り返されるのか? 昭和史入門の決定版。

「戦争はいけない」「軍部が悪玉だった」「指導者が愚かだった」――歴史はそんな悪玉、善玉の二元論では語れません。昭和の日本がたどった戦争の時代16のテーマを、社会のダイナミズムを知る大人ならではの歴史観で読み解く、昭和史再入門の決定版!
現代最強の知性19人が論じつくします。

昭和史 最重要テーマ16
【世界史のなかの昭和史】半藤一利、船橋洋一、出口治明、水野和夫による特別座談会
【リーダーに見る昭和史】「日本を滅ぼした『二つの顔』の男たち」保阪正康
【満州事変】「永田鉄山が仕掛けた下克上の真実」川田稔
【張作霖爆破事件】「軍閥中国は「イスラム国」状態だった」広中一成
【国際連盟脱退】「松岡洋右も陸相も『残留』を望んでいた」井上寿一
【5・15事件】「エリート軍人がテロに走るとき」別宮暖朗
【2・26事件】「特高は見た『青年将校』の驕り」佐藤優
【日中戦争】「蒋介石が準備した泥沼の戦争」北村稔
【三国同盟】「『幻の同盟国』ソ連に頼りつづけた日本」田嶋信雄
【日米開戦】「開戦回避 チャンスは二度あった」佐藤元英
【原爆投下】「ヒロシマ・ナガサキこそ戦争犯罪だ」宮崎哲弥
【ポツダム宣言】「日本は『無条件降伏』ではなかった」五百旗頭真
【東京裁判】「戦争裁判の遺産と限界」日暮吉延
【GHQ占領】「日米合作だった戦後改革」福永文夫
【人間宣言】「天皇・マッカーサー写真の衝撃」眞嶋亜有

内容説明

満州事変から歴史認識まで最強メンバーが論じる。教科書で習わなかった昭和史16の結論。

目次

第1章 特別座談会 世界史の中の昭和史
第2章 第二次世界大戦前夜(リーダーに見る昭和史 日本を滅ぼした「二つの顔」の男たち;満州事変 昭和6年(1931)―永田鉄山が仕掛けた下克上の真実
張作霖爆殺事件 昭和3年(1928)―軍閥中国は「イスラム国」状態だった
国際連盟脱退 昭和8年(1933)―松岡洋右も陸相も「残留」を望んでいた
五・一五事件 昭和7年(1932)―エリート軍人がテロに走るとき
二・二六事件 昭和11年(1936)―特高は見た「青年将校」の驕り)
第3章 第二次世界大戦勃発(日中戦争 昭和12年(1937)~20年(1945)―蒋介石が準備した泥沼の戦争
三国同盟 昭和15年(1940)―「幻の同盟国」ソ連に頼り続けた日本
日米開戦 昭和16年(1941)―開戦回避 チャンスは二度あった
原爆投下 昭和20年(1945)―ヒロシマ・ナガサキこそ戦争犯罪だ)
第4章 戦後とその後―第二次世界大戦の遺産(ポツダム宣言 昭和20年(1945)―日本は「無条件降伏」ではなかった
東京裁判 昭和23年(1948)―東京裁判の遺産
GHQ占領 昭和20年(1945)~27年(1952)―日米合作だった戦後改革
人間宣言 昭和21年(1946)―天皇・マッカーサー写真の衝撃
日韓歴史認識 和解が今後も進まない三つの理由)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

39
平成の暮れに昭和を想う。1926年から1989年。日本は表舞台にあがり亡国の危機を乗り越え経済で復興し世界有数の国へ。失敗と成功を短期間で経験した。政治と軍部の分裂があり昭和初期に国家の理念がなく権力が分散しすぎて偽善もよしとせず迷走した。イギリスと「海の国」として日露戦争を戦ったが、ドイツとソ連と「陸の国」になろうとし敗戦した。国際連盟に残ろうとしたが叶わず松岡外相が悔やんだのは初めて知った。太平洋戦争後に戦勝国アメリカに誘導され同盟国となる日本という構図も。新書で複数の著者のため内容の一貫性はない。2018/12/29

金吾

28
昭和史の中の16のテーマをそれぞれ識者が考えを述べています。斬新さはないにしても安定感ありなおかつわかりやすく書いているため、余り昭和史に興味がなくても面白いのではないかと思いました。2024/02/06

matsu04

28
冒頭の座談会の内容が非常に濃い。満州事変から日中戦争、さらには太平洋戦争へと突き進んでしまった日本だが、当時も優秀な人材はいた。ただ、その判断が組織の意思決定に反映されなかったのだとする。そして、結局は組織論に還元されるのであって、同じ問題は現代日本も抱えていると言う。…なるほど。2015/09/07

20
さらっと。木村幹先生の日韓歴史認識について今後も和解が進まないであろう理由というのが、韓国も経済的発展を遂げてるから日本に遠慮する訳がないという身も蓋もないやつで笑った。そりゃそうだよなあと。条約や法律で解決済みなのは理としてはその通りだし、それで押し切るしかないと思うけど、情という面から見たらそれは無理だろうなあとしか。逆の立場だったら納得しないもんな。長州と会津ですらまだいろいろ見るのに。2020/10/14

仁家の作

16
半藤さんの著書と思ってたのですがいろんな人の論文的共著ともいうべき内容でした。ちょっと細かすぎるしもっと大雑把に昭和史を捉えたいという気持ちは萎えざるを得なかった。2015/12/04

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