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文春新書
最新型ウイルスでがんを滅ぼす

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166608744
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0247

出版社内容情報

抗がん剤と放射線の副作用に苦しむがん患者。致死率100%のがんと闘う医師が開発した夢のウイルスG47△(デルタ)が未来のがん治療を変える!

内容説明

抗がん剤、放射線治療、手術にかわる副作用の少ない新しい治療法を待ち望む患者たち。今、ついに、第四の治療法が誕生した。がん細胞だけを破壊し、正常組織は傷つけない殺がんウイルス「G47Δ」の驚くべき実態とは。「G47Δ」を開発した医師の情熱と挑戦。

目次

第1章 革命的がん治療“ウイルス療法”
第2章 致死率100%の悪性腫瘍との闘い
第3章 がんを殺すメカニズム
第4章 G47Δ開発までの道のり
第5章 G47Δを、一日も早く患者さんのもとへ
第6章 がん治療の未来

著者等紹介

藤堂具紀[トウドウトモキ]
1960年生まれ。85年東京大学医学部卒業。独エアランゲン・ニュールンベルグ大学研究員、米ジョージタウン大学助教授、米ハーバード大学マサチューセッツ総合病院助教授などを経て、2003年東京大学脳神経外科講師、08年より同大トランスレーショナルリサーチセンター特任教授。2011年より東京大学医科学研究所先端医療研究センター先端がん治療分野(脳腫瘍外科)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Char

2
がん3大療法以外の進歩はめざましく、仙台時代には免疫細胞療法の最先端を知ることができたものの、「ウイルス療法」については今ひとつ明るくないので入手。ウイルス療法といえば、ウィルスミス主演の「アイアムレジェンド」という映画の冒頭で「遺伝子操作したウイルスで、がんを克服できるようになった→3年後変異して殺人ウイルスになったた」というシーンを記憶しており、怪しいのでは?という疑念がありましたが、本書を読んで相当理解できました。悪性脳腫瘍グリオーマなど致死率が100%に近いがん対策のためにも実用化が望まれます。2015/06/27

tkokon

2
【ふむふむ】ウィルスやワクチンなどを使って、「体が異物を攻撃する力」を使ったガン治療というのは、長い目では希望が持てそうな気になる。筆者はもちろんガンとも戦っているが、政府の認可制度や同じ目標に向かってがんばっているライバルとも戦っている。せめて政府は、足を引っ張らないようにしてもらいたい、と応援したくなる。2012/11/26

Fukuju

1
専門分野にかなり近い内容だったが、そうでなくても十分に理解できる内容で、かつ実現に向けての道筋まで示されている点がすばらしい。非常に明確なストラテジーと結果を示されていて、読めば皆が実現化を願うだろうと思う。こうした世界について、広く国民に”正確に”伝えられれば、科学技術に対する理解も進む気がする。2012/12/25

lanikai

1
遺伝子組み換えウイルス(ヘルペスウイルスの一種)を使ってがん細胞を攻撃するという、最新のがん治療法の話。実際にがん細胞攻撃ウイルスG47Δを作った研究者であり臨床医の著者が、そのメカニズムや安全性についてわかりやすく解説している。穢れ思想の強い日本で、遺伝子組み換えの、それもウイルスを体内に入れるなど相当なハードルだろう。しかしその効果は明らかに素晴らしいものだ。どう実現していくのかに注目したい。2012/10/02

tancoburi

0
素晴らしい。良書。2012/11/26

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