文春新書
郵政崩壊とTPP

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166608560
  • NDC分類 693.21
  • Cコード C0233

出版社内容情報

小泉改革のシンボル・郵政民営化。「官から民へ」の熱狂をよそに、砂上の楼閣となり果てた日本郵政の惨状と利権食いの実態を暴く!

内容説明

鳴り物入りで断行された郵政民営化だが、様々な弊害が噴出している。縦割りの窓口業務、ユニバーサル・サービスの維持、定まらない分社化改正案。郵貯と簡保、総額300兆円のあなたの財産は大丈夫か?この金融資産を虎視眈々と狙うTPPの思惑とは?国民必読レポート。

目次

プロローグ 陸前高田で日本郵政を考える
第1章 民営化はなぜ断行されたのか
第2章 腐蝕していく「国民の資産」
第3章 「かんぽの宿」が炙り出す真実
第4章 JPエクスプレスという闇
第5章 民営化反対論者たちの反撃
第6章 韓国で何が起きたのか
第7章 アメリカは自由貿易の国ではない
第8章 解体する郵政
エピローグ 近所の郵便局で日本の未来を考える

著者等紹介

東谷暁[ヒガシタニサトシ]
1953年、山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、雑誌編集者に。ビジネス誌や論壇誌「発言者」の編集長を歴任し、97年よりフリーのジャーナリストとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しーふぉ

16
アメリカからの年次改革要求書通りに行われていくこと違和感を覚える。長銀の二の舞となりかねない。西川善文の出身母行である三井住友銀行への露骨な利益誘導は最早背任に近い。お仲間であるオリックスへのかんぽの宿のただ当然の売却話しなどなど。利権に群がる人達にげんなり。2018/04/26

壱萬弐仟縁

13
郵便局がTPPに巻き込まれるというのは、簡保の分野の模様(25頁)。官僚主義が、高齢者の郵便局離れを加速させた(53頁)。ということは、高齢者の多い中山間地域では撤退が相次ぐのではないだろうか? ユニヴァーサルサービスって何だったのかと思ってしまう。TPPでアメリカの属国となるが、郵便局の将来性とは、見えてこない。2013/05/31

Honey

7
2012年発行。日本経済低迷が長引く元凶の1つ郵政崩壊…その詳細が明らかにされています。 アメリカの(W街の)圧力に、ホイホイと国富を差し出すだけでなく、そのついでに?お仲間たちで、大いなるおこぼれを吸い上げる人たち。 もう過ぎてしまったことに今さらカッカしても仕方ないけど、このからくりは、知っておいたほうがイイですよね。2020/05/29

ウチ●

4
そもそも、小泉改革自体がアメリカン・ソリューションだったわけで、郵政の迷走の元凶。まして、TPPに至っては・・・もうやめましょうよ。日本もこれから20年、30年先のことをまともに考えたら、「俺流」で良いんではないの?はっきり言って経済原理主義に未来は無い!!全国津々浦々、あまねく公平に、なるべく低廉な料金で、それこそ水か空気のように淡々と仕事をしてきた「郵便」、田舎のライフライン「特定郵便局」・・・かつてあったコミュニケーションも半分崩れかかってしまっていますが、とどめを刺される前に行動!2014/09/28

くものすけ

3
全く意味が無い郵政民営化だったのだろうか?簡保の宿のオリックスへの売却も仕組まれた出来レースであれば、これほど国民をバカにした内容はあり得ない。アメリカの次のターゲットはゆうちょにかんぽ、次が共済...お人よし日本にも限界があると思う。2018/02/17

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