文春新書
日本版白熱教室 サンデルにならって正義を考えよう

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  • サイズ 新書判/ページ数 309p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166608164
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

NHK「ハーバード白熱教室」解説者が、原発の是非、検察問題から無縁社会までを対話型講義で問う。本家サンデル教授との対談も収録。

内容説明

核問題において人命が犠牲になることはやむを得ないのか?ホリエモンに対する是非は?無縁社会とコミュニティの関係とは?ウィキリークスは正義なのか?日本が直面するさまざまな問題を、サンデル式対話型講義で討論する。

目次

第1講 功利主義―「ひかりごけ、原爆投下」の正義を考える
第2講 リバタリアニズム―「ホリエモン、橋下知事、安楽死」の正義を考える
第3講 リベラリズム―「貧困問題、ベーシック・インカム、イラク日本人人質事件」の正義を考える
第4講 コミュニタリアニズム―「無縁社会、ウィキリークス、尖閣ビデオ流出事件」の正義を考える
補講 白熱教室・中級篇―正義論の国際的展開へ

著者等紹介

小林正弥[コバヤシマサヤ]
1963年、東京生まれ。東京大学法学部卒業。千葉大学法経学部教授。専門は政治哲学・公共哲学・比較政治。マイケル・サンデル教授と長年の交流があり、2010年に放映されたNHK教育テレビ「ハーバード白熱教室」では解説を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tetsu

13
★4 マイケル・サンデル、ハーバード白熱教室の日本版。大学生と対話形式で正義を考える。 正義に対する3つの考え方、福利型正義論、自由型正義論、美徳型正義論から、原爆投下、安楽死、貧困問題、ウィキリークスなどの問題を掘り下げる。 日本ではこのような議論をする機会がなかなかないことに気が付いた。 議論をしたい人はどうしているのだろう?2016/10/22

たりらりらん

6
サンデル先生のブームに完全に乗り遅れてしまったので、焦りつつも手に取りやすそうなものから読むことにしてこの一冊に挑戦。功利主義、リバタリアニズム、リベラリズム、コミュタリアニズムと章は分かれているものの、第一講からそれぞれの立場から主張がなされ、対話形式の議論が展開する。話題に関しては、ウィキリークスや尖閣ビデオなど最近のものが多く取り上げられているので、なじみやすい。議論はどれも難しいが、逃げていてはいけない問題だらけだなと実感。人任せにせずもっともっと考えねば。2011/10/06

はち

6
サンデル教授の対話型講義の日本版。これ、やるのは大変なことで、学生、教授ともにかなりのレベルを要求される。下手するとただの雑談にもなりかねない。ここまでのレベルにした学生、教授双方に敬意を表する。本当はこれぐらい大学生は出来ないといけないのだけれど。2011/08/04

みなと

3
読み終えるまで異様に時間がかかってしまいました。自分だったら意見をどう組み立てるかを考えながら読んでいたせいもありますが、いかに普段物事を考えず、頭を使っていないかに気付かされました。 でもこの本に登場した学生のような人が、このスタンスのまま上司や取引先になったらしんどいなぁ〜と思う自分が居るのも事実です。 ベーシック・インカムの討論では、学生の正論だけど現実的でない発言にウンザリ(法律上は認められているけど、少なくとも私はストライキ権を簡単には行使できないです〜。)したけど、社会人学生の発言で締まっ2011/10/04

にゃん吉

2
著者と千葉大学の学生達の白熱教室を収録。書籍化に際し、発言の整理等がされているようですが、リバタリアニズム、リベラリズム コミュニタリアニズムという三つの立場から、種々の難問について対話がなされています。本家の白熱教室に触れておらず、本家との異同はわかりませんが、コミュニタリアニズムの立場から国際的な問題を考えたところが、本書の大きな特徴のようです。怠惰だった自分の学生時代を思うと、本書の学生の皆さんは、議論がかみ合わない場面もありますが、一生懸命考え、勉強されていて、何か羨ましくもあり。      2021/01/24

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