出版社内容情報
保険料未納で年金は破綻しない? メディアの大誤報のせいで混乱する一方の年金問題。朝日新聞のスペシャリストがわかりやすく指南。
内容説明
大事なこととは知りながら、つい面倒くさがってしまう年金のこと。「ねんきん定期便」が来てもそのままにしてしまっている人も多いのでは?この本では知っておけば必ずトクをする年金の基礎知識を“わかりやすさ”に徹底的にこだわって伝えます。
目次
第1章 これだけは知っておこう年金の損得
第2章 自分の年金を守る
第3章 年金とは何か
第4章 デフレと年金
第5章 女性・フリーターと年金
第6章 年金はどうすればよいのか
著者等紹介
太田啓之[オオタヒロユキ]
1964年生まれ。東京大学法学部、教育学部卒。卒業後、朝日新聞社に入社。週刊朝日編集部、アエラ編集部などを経て2003年9月から生活グループで公的年金、医療・介護保険など社会保障全般を取材。現在はオピニオン編集グループ
三神万里子[ミカミマリコ]
慶應義塾大学環境情報学部卒。ジャーナリスト、信州大学経営大学院客員准教授。東京を拠点に国内外で取材・執筆。難解な問題の解説手段として漫画家を兼ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
45
2011年刊行なので内容はそれなりに古びているが、年金の仕組みや問題点等、基本事項が実に分かりやすくまとめられている。もっと早くに読めばよかった。今後もふとした時に手に取ると思う。2018/10/25
まさたん
4
基礎年金で貰える年金は6.6万円!それじゃ生活できない!!公務員は職域加算があって3階建で不公平だ!!!知らないと損することが世の中にはいっぱいだ、年金にしてもそう。第3号被保険者は保険料支払ってないとか、そりゃ支払ってる側からすれば文句も言いたくなると。20歳の頃学生も支払う必要ありなんて知らなかったし、周知する努力が足りてなかったんと今でも思う。社会保険庁の問題には憤りを感じる。そりゃ解体されても文句は言えないよね。で、結局誰が責任を取ったのか。しわ寄せはいつも国民だし、もっと政治に関心もたなきゃだわ2014/07/06
toaster
3
女性・フリーターの方にはぜひ読んでもらいたい内容です。いま、知らないと絶対損するというのは、単なる謳い文句ではなく本当のことでした。著者は年金は破綻しないと言います。年金が破綻した場合に損をするからという理由で出し渋ると、将来的に安定した老後を送ることが難しくなる危険性がある。知識不足のために本来得られるはずの利益を損なってしまうようなことは避けてほしい、という著者の気持ちがよく伝わってくる労作です。年金の基礎知識から、あまり知られていない免除や付加税といった制度まで、どれもとてもためになります。2012/01/18
脳疣沼
2
著者は朝日新聞の記者であるが、そこがなかなか意味深である。まあ社を代表したものでなくあくまで個人的な主張だそうだが。民主党は年金問題を巧みに煽り出来もしない改革案をでっち上げ、まんまと政権を奪取し、(年金に限らず)出来もしない公約の破綻のために自滅していったわけだが、今後も与党復帰の芽がないことを良いことに、実現不可能な主張をして混乱させることは十分あり得るだろう。それにのせられないためにも私達も勉強しなくてはならない。本書を読めば年金の概略はおろか、専門家同士の論争の争点も理解できる。2016/05/18
のら
2
現在の年金制度を肯定的な立場から論じた一冊。ちくま新書から出版されている『年金は本当にもらえるのか?(鈴木亘著)』と併せて読むことをお勧めします。2014/01/14