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文春新書
医療鎖国―なぜ日本ではがん新薬が使えないのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607990
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C0247

出版社内容情報

医療崩壊、医師不足、財源の破綻、許認可の後れ、先端医療産業の不振……。欧米の例を挙げながら、日本の諸問題の解決策を提示する。

内容説明

海外では多くの命を救っている最先端の医薬品が日本では使えない―。中核病院の閉鎖、医師不足、複雑怪奇な保険制度など医療「後進国」になってしまった日本の医療をどうすべきか。医師にして医療分野のベンチャーキャピタリストとして活躍する著者による警世の書。

目次

第1章 「医療鎖国」の実態
第2章 交民統制を取り戻せ
第3章 複雑怪奇な「身分制度」からの脱却
第4章 「開国派」の夢は実現できるのか?
第5章 消費税は医療の助け舟か?
第6章 箱モノ志向・自前主義からの脱却
第7章 次世代の高度成長を牽引する医療産業
終章 いまこそ「医療開国」を

著者等紹介

中田敏博[ナカダトシヒロ]
1968年栃木県生まれ。千葉大学医学部を卒業後、慶應義塾大学病院ほかで医師として勤務。MIT(マサチューセッツ工科大学)を経営大学院にてMBA(経営学修士)を取得後、ボストンコンサルティンググループ入社。ソフトバンク株式会社経営戦略担当部長を経て、2001年、米国カリフォルニア州にてヘルスケア領域に特化した百億円規模のベンチャーキャピタルファンドの運営会社SBライフサイエンスを創業。バイオテクノロジーおよび医療機器領域のベンチャー企業への投資を行い、積極的に経営に関与してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まも~

2
日本では官僚の首をすげ替えるシステムが必要だ。仕事が遅いことに対する罰則、低評価を与えるシステムを作れたらいいな。役に立たない公務員は自ら辞めないと不利益となるようにしないといけない。2011/05/11

やまたつ

1
医療鎖国,勉強になりました.納得できる部分もあるが,では何が実現可能なのだろうか?グローバルな視点から医療に関する問題点はいろんな側面からあることはよく理解できました.2012/01/15

Y / N

1
医療政策といえば『医療費をどう削減するか』に終始しがちですが、視点をぐっと引いて、医療問題を他の政策と同じ水準で語ってくれたのが新鮮。ベンチャー企業の支援が新たな技術の普及につながることなど、将来の展望も持たせてくれます。良書です。2011/07/28

te_R9

1
医療の経済効率ばかりを優先していくと,株主利益と医療の公共の利益が相反してしまうというのは「貧困大国アメリカ」でも同様の指摘がされていたと思う.結局日本だけがダメなのではなくてアメリカも医療制度については構造的な欠陥を持っているとも言えるのではなかろうか.ただし,医薬品や医療機器の技術のタネを産業化することが日本の苦手な点と指摘していることには賛成で,この産業化軽視の流れから脱却することが必要だという論点には大いに賛同したい.著者は医師からベンチャーキャピタリストに転職したという面白い経歴の持ち主.2011/05/22

メガネ

1
医療ベンチャーキャピタリストとして最先端医療を見ているからこそ、日本の医療の遅れが目につくのだろう。 しかしながら、新薬を承認することで生じるリスクに触れられていない。2011/05/14

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