文春新書<br> 評伝 若泉敬―愛国の密使

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文春新書
評伝 若泉敬―愛国の密使

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  • サイズ 新書判/ページ数 302p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607914
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0223

出版社内容情報

佐藤栄作の「密使」として沖縄返還交渉を進める中で密かに結ばれた「核の密約」。新たな資料と証言により謎に満ちたその生涯に迫る。

内容説明

佐藤栄作総理の「密使」として沖縄返還を実現した国際政治学者はなぜ長い沈黙を経て「核密約」があったことを明らかにしたのか。新たな資料と証言により、謎に満ちた生涯に迫るとともに、今なお沖縄に米軍基地を置く戦後日本の歪みを浮き彫りにする。

目次

第1章 戦後外交における「密約」
第2章 若き愛国者
第3章 ロンドン、ワシントン、モスクワ、そして沖縄
第4章 「密使」への道
第5章 沖縄返還交渉の光と影
第6章 「現実主義」の現実
第7章 「全方位平和外交」への確信
第8章 隠棲と鎮魂の日々

著者等紹介

森田吉彦[モリタヨシヒコ]
1973年、神戸市生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。国際史、国際政治学、日本思想専攻。帝京大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

52
国家再興を念頭に奔走。「学生土曜会」で礎、英米留学を含めた海外経験がToBe、そして培った人脈と外交力による成果。1969年の京都会議は、もれなく沖縄外交の転機。合意議事の評価は様々なれど、”再興”の一歩だったのは間違いない。佐藤、福田、そして田中元首相の面々の政略の下、一貫して、あくまで「親日派」!その言動が目立ったことに伴う誹謗・中傷も、心底の強い信念が跳ね返す。敢えて言うならば、氏の思想が形を成す過程が知りたかった。但し、表題にあるように”評伝”のため仕方のないところか。2017/11/21

mitei

18
ぎりぎり大学卒業までに読破できた一冊。本書の主人公?の若泉敬氏はうちの大学の教授も勤められ、氏を知っている教授の話も聞いたけれども非常に国家の将来を不安視していたことが本書からも伺える。意外に思ったのが谷内正太郎だけでなく、小泉純一郎元首相も大層気に入ってたというのは驚いた。つまり小泉外交は当時外務省事務次官を努めてた谷内正太郎とタッグを組んで展開されたことになるのだろうか?だとすると小泉外交は若泉敬の考え方が最も実現した内閣と言えるだろう。若泉敬はなくなったけれどもその魂は今にも継がれていると思う。2011/03/30

R

3
一般市民が語る理想は政治には決してへ反映されないのかね。2011/06/08

だん

3
学術論文ぽい もう少し薄くて読みやすくても2011/02/13

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