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文春新書
石油の支配者

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166606627
  • NDC分類 568.09
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「第3次オイルショック」本当の仕掛け人とは?
原油市場で暗躍する投機筋。中国・インドの参入で枯渇する石油資源。激動する資源戦争のなか、果たして日本は生き残れるのか?
日本中が悲鳴をあげている「ガソリン高騰」と「物価高」。なぜ、いまこの時期に、その原因である「原油高騰」が生じたのか? いわく、「石油資源の枯渇」「中国・インドをはじめとする新興国による需要増大」「投機筋の大量資金流入」のため等といわれるが、本当にそうなのか。その実態はいかなるものなのか。たとえば、反米的な非産油国には1バレルがたった20ドル(!)で売られている。本書を読めば、米中の暗闘、各産油国の政治的な駆け引き、さらに投機マネーの黒幕等々――「知られざる石油の世界」が見えてくる。

内容説明

これまで石油の世界を牛耳ってきた「王者アメリカ」「本家・中東」。台頭著しいロシア、中国。アフリカでは採掘を巡って激しい覇権争いが繰り広げられている。誰がこれからの石油世界を支配するのか。誰が原油価格を決めるのか。「知られざる石油の世界」の教科書決定版。

目次

第1章 原油価格高騰の真相
第2章 石油の世界地図の読み方
第3章 原油高騰と金融危機を結ぶ見えざる糸
第4章 石油はいつまでもつのか
第5章 原油埋蔵量データはインチキだ
第6章 原油を巡る「熱戦」のはじまり
第7章 「京都議定書」資源なき日本の失敗
第8章 いかに第四次オイルショックに対応すべきか

著者等紹介

浜田和幸[ハマダカズユキ]
昭和28(1953)年、鳥取県生まれ。東京外国語大学中国科卒業後、米ジョージ・ワシントン大学政治学博士課程修了。米戦略国際問題研究所、議会調査局経済部等を経て現在、国際未来科学研究所主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

としP

13
原油を中心に、世界の政治・経済が廻っていることを思い知らされる。原油は有限であると思い込まされていたが、明確に立証されておらず、それどころか、マグマの活動により、無限に生成されている可能性があることに愕然とする。仮に有限であるとしても、残りの埋蔵量の推測データは、全くあてにならないという。政治・経済の思惑がふんだんに入っているからだ。2018/06/10

たばかる

5
再読。2008年のリーマンショックで石油価格が高騰した際の書。産油国とアメリカの癒着と対立による石油価格変動とそれに巻き込まれた日本の歴史もまとめられていた。アメリカのドル切り下げの8ヶ月後に4次中東戦争が勃発して石油輸出抑制がなされ、そのオイルマネーがアメリカに還流することでアメリカの経済混乱を防ごうとしたそうだ。また2008年にアメリカとの合意で日本でガソリン生成をし輸出する決定がなされたが、この背景には日露の資源関係の妨害が含まれていた。2019/03/10

おらひらお

4
2008年初版。あまり期待せずに読み始めましたが、目からうろこの話が多くて勉強になりました。やや陰謀説に傾いているかもしれませんが、戦後の様々な事件が仕組まれたものである可能性が高いことを知りました。もちろん、石油そのものの話も面白いです。少し古いですが、結構おすすめ。2012/08/19

こうじ

3
これは興味深い一冊。2008年の本なので、最新の議論がどうなっているのか知りたい。アメリカや中東のみならず、石油の世界への台頭が目立つロシアも扱っており、かつ石油の価格に関わる投機筋のマネーなどについても述べている。CO2排出権取引市場はエンロンの陰謀という話も面白かったけど、この本のクライマックスは「石油は有限の化石燃料である」というピークオイル説については科学的根拠の無いとして、価格コントロールのために誰かが作り出したものであろうとする。地球のマグマから自然に原油が再生成されるとし、その技術の先端をい2016/02/03

たばかる

2
もともと経済や工業に関心があまりなかったので、まあなんとなく手にとって読んだ。資本主義の様々に変わる情勢に対応すべく、石油に関しての企業や国の方針が変わるのに面白みを感じた。何気ないニュースでも、それが与えるイメージがどこかの企業や国の利益に繋がるかもしれない...といった疑いの目を得られた気がする。2018/04/21

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