文春新書
零戦と戦艦大和

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  • サイズ 新書判/ページ数 195p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166606481
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0221

内容説明

日本はなぜアメリカに勝てないのか?この問題の原点として太平洋戦争での海軍の戦闘を捉え直す。論客達の議論から日本の現場力・技術力、そして零戦・大和の真の実力が明らかに。「文藝春秋」の人気座談会を収録。

目次

第1部 帝国海軍vs米国海軍―日本はなぜアメリカに勝てないのか?(日米対決の宿命―マハンの『海軍戦略』とルーズベルト家の策略;リーダー、戦略、人事―ニッポン型現場主義vs米国型独裁トップ;イノベーションと技術力―職人芸、名人芸vs大量生産、サイエンス;インテリジェンス戦争―ミッドウェー海戦と海軍乙事件;上司と部下―戦時の美意識と民主主義;失敗の本質―非常時に求められる「リアリズム」)
第2部 零戦と戦艦大和―世界最高兵器の栄光と悲惨(無敵戦闘機と巨大戦艦の誕生―“すりあわせ”で世界の頂点に;山本五十六は大和建造に猛反対した?―大艦巨砲か、航空主力か;零戦の致命的弱点は?―「性能」と「戦力」の間;大和をどう使うべきだったのか?―戦略の不在と現場力の凄さ;ニッポン技術力の限界―官主導の弊害、後発工業国の哀しさ;ものづくり立国への遺産―新幹線、ホンダF1、「世界一」の記憶)

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年生まれ。昭和史研究家、作家

秦郁彦[ハタイクヒコ]
1932年生まれ。日本大学講師

前間孝則[マエマタカノリ]
1946年生まれ。ノンフィクションライター

鎌田伸一[カマタシンイチ]
1947年生まれ。防衛大学校教授

戸高一成[トダカカズシゲ]
1948年生まれ。海軍史研究家、呉市海事歴史科学館館長

江畑謙介[エバタケンスケ]
1949年生まれ。軍事評論家

兵頭二十八[ヒョウドウニソハチ]
1960年生まれ。軍学者

福田和也[フクダカズヤ]
1960年生まれ。文芸評論家、慶應義塾大学教授

清水政彦[シミズマサヒコ]
1979年生まれ。戦史研究家、弁護士。本業の金融業務の傍ら、航空機と戦史の研究に励む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

№9

28
タイトルは、本編の中の第二部のもので、第一部は「帝国海軍vs米国海軍」。その第一部は、いかに米国海軍は凄くて帝国海軍はダメだったかが座談会のテーマ。こういう「欧米は凄くて日本はまるでなってない」論議は、ぼくらの世代は子供のころよく聞かされたな。だからそういう年代の識者の発言よりも、座談会では最年少の清水政彦氏(1979年生まれ)の発言のほうが一番公平で客観的なものに聞こえたのには感心した。あの時代についての研究も今は日進月歩のようだから、若い世代の人たちの意見のほうがより新しい発見があるのかも知れないな。2014/01/13

えぬ氏もわるよのぉ

6
太平洋戦争時の日本海軍とアメリカ海軍の戦略、人事、技術などをテーマにした対談集。錚々たる顔ぶれなので、いろいろ面白かった。現代日本への教訓を導くのもテーマの一つだが、13年も昔の本なので、日本の現状認識は、やや古臭いかな。2021/09/29

Madoka.@書店員復帰を目指し中!

6
第一部はあまり興味をそそられる内容ではなく、軽く読んだ。第二部はタイトルでもある、零戦と大和について。全体を通して感じた事は今も昔も米国には敵わないという事。だがしかし、今日の日本が発展したのは戦艦大和や零戦の技術だと感じた。2013/01/30

かおりんご

6
討論形式で話が進む。一応注釈はついているが、初心者にはわかりにくい。題材としては面白いし、日米の考え方の違いが、今日までつながっていることがわかったのが、よかった。2010/11/16

鐵太郎

5
太平洋戦争で敗戦した理由の、政治的、官僚機構的、人間工学的、文化的、軍事的、科学的、生産技術的な面での原因究明、といったところかな。座談会形式なので、わかりやすいのだけれど話の流れは恣意的になりがち。よい評論だとは思うが、目新しいものはなかったのが残念。座談会のメンバーの著作はかなり読んでいるし。こう言う本を読むには、周回を重ねすぎたかも。(笑) いえいえ、決してこの本の価値が低いという事じゃありませんよ。入門編としてよい内容です。2015/03/07

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