文春新書
退屈力

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166606283
  • NDC分類 159
  • Cコード C0295

出版社内容情報

外からの刺激で脳を興奮させる生活にNO! キーワードは退屈力。勉強で退屈力を鍛えよう。退屈力は「第二の人生」をも豊潤にする。
構想30年! 「どうして勉強しなければいけないの?」という問いに説得力をもって答える、「齋藤哲学の極致」です。CM、ネット、ゲーム……「高度刺激社会」は加速し、特に子どもたちを襲います。齋藤氏は、そのような脳を興奮させる生活から、少ない刺激の中で豊潤な満足感を得る、“態度の転換”の必要性を訴えます。キーワードは「退屈力」。子どもの折れない心を作り、大人のセカンドライフも豊かにする「究極のチカラ」です。そして「退屈力」養成の近道が「勉強」なのです。「勉強」にも「人生」にも効果満点です。

内容説明

CM、ネット、ゲーム…加速する「高度刺激社会」にNO!今こそ必要なのは、少ない刺激で豊潤な満足感を得る“態度の転換”。キーワードは「退屈力」。それを鍛えるのが勉強なのだ。

目次

第1章 高度刺激社会批判
第2章 「退屈力」とは何か
第3章 ラッセル『幸福論』で考える「退屈力」
第4章 勉強が「退屈力」をつける
第5章 退屈は豊潤の源泉
第6章 人生に効く「退屈力」

著者等紹介

齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。著書に、『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞)など多数。小学生向け・一般人向けセミナー「齋藤メソッド」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コウメ

54
今の現代人は刺激物が多い日常生活を送っている。この本書では「高度刺激社会」といっていて、ディズニーランドやUSJなどのもう既に完成させらせたテーマパークやテレビやネットなどの刺激。自分の気持ちで買い物しているつもりでも外からの刺激でコントロールされていたりする。暇というのに慣れていない。それに比べて昔は退屈(暇)ということが多かった。子供たちは鬼ごっこやチャンバラなどの刺激が低くまた武道も盛んだった。剣道や空手など同じことを繰り返す反復練習がメインでなんも面白くなかったがそこに面白味があり探究心があったり2019/09/28

かず

44
★★Audible。「退屈力」という見方で物事を捉えようとする姿勢は面白いが、途中で「これはいったい何の本だっけ?」と思うほど守備範囲を広げすぎてしまっている。内容の広がりよりも深まりを重視していただければ、もっと説得力のある本になったと思う。さらに、この手の本で時折目にする「最近の若いひとは…」という部分にはうんざりしてしまった。2017/11/27

kinkin

37
「退屈力」タイトルがとても抽象的に感じて読んでみた。しかしその退屈というのはなんだろうと考えた。現代は「高度刺激社会」、その社会でひとはいっそうになれるのか。「高度刺激社会」に身を任せ続ける子供達、我々にとって"態度の転換”のキーワードになるのが「退屈力」だそうだ。たしかに読書や勉強は大切だと思うが、私はその前にこれも曖昧で抽象的な「ぼんやり」という時間のほうが重要だと思う。「ぼんやり力」というのはどうだろう。『ぼんやりの時間』辰濃和男著が浮かんだ。2015/02/27

テイネハイランド

18
第一章で新興の娯楽/メディア/活動に対する批判がされているのだが、事実に基づく根拠が提示されておらず、「昔はよかった」という印象論を素直に展開しているように思える。私は、戦争があったり、共産主義思想がインテリ等に強い影響力をもたらした過去の日本が、現在に比べて低刺激社会だとは思わないので、著者の意見に納得できない。また、著者は「退屈力」というキーワードで、「他人から見ると退屈でも本人が退屈を感じない行為」などを列挙していくのだが、「著者は退屈力をどのように定義しているのか」が最後までわからなかった。2016/04/26

たくのみ

11
ゆとり教育の中で否定され続けてきた、稽古を続ける「根性」「努力」。とくに「型」(形の間違い?)や素振りは、基本であるのに軽視されがち。だからこそ、退屈なことを飽きずに続ける力、いわば「抗・退屈力」の必要を説く本として読めた。 高度消費社会は「高度刺激社会」。その中で、活字はすたれ、漫画原作が跋扈し、映像と心理学で麻薬のように子供は刺激に汚染されてしまう。音読、百マス計算など、反復練習は大事なのだ。2014/10/19

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