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文春新書
もし、日本が中国に勝っていたら

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  • サイズ 新書判/ページ数 182p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166605583
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「羨憎交織」、愛憎入り乱れた日本人観。
日中戦争をクールに分析し、日本の勝利で「日本のように発展した中国」が出現した可能性を語る。ネット上に発表され、中国人愛国者を激怒させた問題論考。

内容説明

もし、日本が中国に勝っていたら。中国人はなぜ、日本を憎んでもなお愛するのか。日中戦争の勝敗は逆転の可能性もあった。―新しい中国人が登場した。親日でも反日でもなく、歴史を意外な視点から自在な発想で語る。

目次

第1章 複雑な感情(日本への仇か米国への憎悪か;単独では勝つことが難しかった戦争 ほか)
第2章 日中与え合う影響(もし日本が戦勝国であったらどうなっていただろうか?;最も中国文化に近い侵入者 ほか)
第3章 侵略の歴史(日本が中華民族に加わることを中国は受け入れられるのか?;中国の歴史にみる侵略と虐殺・暴行 ほか)
結論 中原に入る(日本が中国に加わる方法;悪い結果ばかりではない)

著者等紹介

趙無眠[ツァオウーミエン]
1956年中国湖南省生まれ。長沙基礎大学物理学部を卒業。89年に公職を離れ、その後渡米。91年から「趙無眠」の筆名で作品を発表、現在は中国在住

富坂聰[トミサカサトシ]
1964年愛知県生まれ。ジャーナリスト。北京大学中文系に留学したのち、豊富な人脈を活かした中国のインサイドリポートを続ける。著書に『龍の伝人たち』(小学館刊、小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつのすけ

17
日本に対する憎しみだけではなく、自国(中国)のことを客観的に分析されていると感じた。 手元に置いて読み返す本であると思う。2024/03/17

jiangkou

7
学生時代に少し読んだ本。中国知識人の自由な思想がみたいなふれこみだが、中国人のよくありがちな言いたいことをいうために都合の良い事実(ぽいもの)を並べただけの翻訳本。中国人論文ものってどうしてもそこから抜けれないことを感じるには良い本。あと富阪さん、もう少し大胆に分かりやすく訳してもよかったかもね。2020/02/14

シュラフ

5
1956年生まれの中国人が書いた論文。日中の歴史を驚くほど客観的な視点で書いている。日本に決して好意的という訳ではないが、中国が認めたがらない真実についても書いている。中国の歴史においては、戦国時代の秦、チンギス・ハーン、明清の時代、大虐殺は日常茶飯事であった。日本軍は虐殺もしたが、施しも行った。中国人著者は言う、日本が中国を占領してもすべては中国に呑み込まれる、結局は日本人が中国に溶け込み漢人化する。そして、日本のように発展した中国、中国のように広大な国土を有する日本であれば、欧米人を畏怖させる。

y

0
中国はずっといわゆる“漢民族”の歴史だったわけではなく実際には幾多の征服王朝の歴史、もっと言うと東ユーラシアの歴史の一部だったのだと思うが、中国人の主観的にはそれらは「侵入者は結局“漢人化”した」と見なされる(そして後の領土に組み込まれる)。逆に言うと日本にも侵略を成功させ“中華皇帝”になる権利はあったという発想になるわけか。しかし今の中国東北部の様子を見ていると、秀吉又は暗殺されなかった信長が明征服に成功していたとしても、今頃「日本は中国の地方政権の歴史だった」とか言われてるだろうな(高句麗みたいに)。2012/08/17

げんさん

0
筆者が思想的な偏りが無いということに意味がある。書評を読んだがそれほどの価値は感じられない

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