文春新書
日本文明77の鍵

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604357
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0221

出版社内容情報

外国人向けガイドブックの日本語版が17年ぶりに大幅改訂。四季、城、黒船、地震、コピーなどのキーワードで日本を語る梅棹文明史。

内容説明

豊かな自然、茶の湯や歌舞伎といった文化的伝統、近代の軍国主義、戦後の経済発展―この一見ばらばらな日本文明の要素を、外国人に理解してもらうにはどうすればいいか。そのような発想から、環境、ことば、芸術、メディア、科学技術など日本史学の枠を超えた視点から77のキーワードを選び、現代日本文明のさまざまな面を歴史的パースペクティブのなかでとらえた本書は、日本人自身が見落としてきた、日本文明のすがたを明らかにする。

目次

群島
森林
四季
世界最古の土器
貝塚
航海と交易
神殿都市
米の経済
日本人はどこからきたか
征服王朝〔ほか〕

著者等紹介

梅棹忠夫[ウメサオタダオ]
1920年生まれ。京都帝国大学理学部卒。理学博士。専攻は民族学、比較文明学。京都大学人文科学研究所教授、国立民族学博物館長などを歴任。千里文化財団と日本ローマ字会の会長も務める。94年に文化勲章受章
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

82
面白かったです。元々は海外向けに日本文化を紹介するために書かれた本だとか。日本の文化的伝統や軍国主義、政治的発展などを77のキーワードで読み解いています。1つ1つの項目について語られたことは然程多くはありませんが、ポイントをついているので、興味をつかむきっかけになっていると思います。一見バラバラな事柄をつなぎ合わせることで立体的に日本が見えてくる1冊でした。2016/08/28

中島直人

12
日本人が外国人向けに日本を紹介する、英語で書いた文章を日本語に直したという本。少し時代は古いが十分に鋭い切り口で読ませてくれる。面白かった。2017/11/10

壱萬弐仟縁

8
底本は1983年の『Seventy-seven keys to the civilization of Japan』(3頁)という。伝統文化が重厚な日本にもかかわらず、なぜ、植民地帝国主義へと駆り立ててしまったのか、という謎もある(6頁)。17節には「日本語」。たまたま、今日は新学習指導要領の影響が濃厚で、全部英語の問題の英語の試験を受けてきた。これでグローバル人材を育てるのが狙いだが。44節の「教育」であるが、日本には塾や寺子屋という、コミュニティの学びの場があった。高齢社会でこそ、公民館と連携不可欠。2013/07/13

ダージリン

4
海外に日本を説明するために編まれた書。日本の歴史、制度、社会の在り方について、西欧との共通性や差異から見た視点があり、世界と比較しての日本の姿を把握する意味で非常にためになる。日本史の教科書もこういう視座をもっと盛り込めば良いのにと思う。一つ一つのトピックは短いものの、縄文から江戸時代までの流れをおさらいする良い機会となった。2018/04/15

かっぱ

2
外国人向けに日本という国を紹介するために梅棹氏によって編集されたもの。2011年に国立民族学博物館で開催された「ウメサオタダオ展」で購入した本がやっと読了できた。平成17年の本なので、現在には合わない部分もあるが、こんな本の現代版がまた編纂されればいいと思った。この「高度経済成長時代」の欄にある、毎年、GDPが10年に渡り10パーセントアップし続けたとか、「所得倍増計画」などという言葉が、まるで、嘘のように感じる昨今、このような急成長の時代があれば、必ず、成長がストップし、過去に世界に覇を唱えた国家同様に2012/02/12

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