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文春新書
閨閥の日本史

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603015
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0221

内容説明

秀吉はなぜ閨閥づくりに失敗して敗れ、家康は勝ったのか。また、加賀の前田家は、どこと姻戚関係を結ぶことによって、百万石を維持することができたのか。天皇家を頂点として、公家・大名家・財閥のあいだに複雑にはりめぐらされた血のネットワーク・閨閥―日本史をいまにいたるまで裏から動かしてきた不思議な力の源泉をさぐる。

目次

豊臣家 秀吉、閨閥に敗れたり
岩崎家・後藤家 元祖は海援隊、三菱の誕生
江藤家 叛乱児・江藤新平の異色の末裔
陸奥家・古河家 友情と約束がつくった閨閥
土方家・加藤家・西園寺家 「赤い伯爵」と大名家
越前松平家 ご乱行・松平忠直卿の孫娘がなぜ天皇家に?
細川家 平成に花ひらいた細川五十四万石
大谷家 蓮如、そして真宗王国の系譜
島津家 先祖を源頼朝とする南国の王者
前田家 加賀百万石、かくて三百年
近衛家 昭和史の主役・名門首相逝く
徳川家 天下を制した家康の女系
財閥家、松下家の閨閥地図

著者等紹介

中嶋繁雄[ナカジマシゲオ]
昭和4年福井市生まれ。福井保護観察所(法務省)につとめたあと、福井新聞記者、『歴史読本』編集長をへて歴史ノンフィクション執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

21
ちっぽけ(GNPを誇ったりするけど)島国の独りよがり・・みたいな事実を殆ど無感情に淡々と綴る 一味違う切り口の歴史もの。刃物を使いつつも、地下水脈で頭を捻っていたんか・・とある意味の感慨。完璧、圏外に生息するモノのごまの歯ぎしりと云えなくもないけれど。皇室が凄いのは当然だが、そこへ連なる家来を奇数限定し、更に明治時代の西園寺が決めた公候伯子男。人が決めた骨組に、人が振り回され(特に女!)人が好んでしがみつく。そこへ己の人生を組み込ませ、血脈だけでなく義理(養子など)で形作って行く・・ふ~んという感想。2014/12/17

にゃん吉

4
閨閥から日本史を見直すという趣旨で、時代順ではなくランダムに、歴史上に現れた名家の系譜が叙述されています。武家、貴族に、近代以降は、華族、政治家に実業家と、それなりに広く、色々な家が取り上げられていて、さっと読める読み物という体裁で、面白く読めました。貴族→武家→藩閥政治家や実業家と権勢が移り変われば変わったなりに、閨閥があるというのは、興味深くありました。 2021/04/18

玉野ゆうき

2
 越前騒動の松平忠直が洗礼していたらしいと云う話など、1つ1つの話は面白かったです。が、”閥”に成って無い(単なる姻戚関係な)話が多い。書籍タイトルで期待したモノは得られなかった。 2017/04/05

山下 賀久

0
日本史好きな内科医が貸してくださった本です。恥ずかしながら閨閥といういい方を初めて知りました。妻の姻戚関係にある勢力を中心に結んだ仲間、という意味だそうです。秀吉は娘がなく、姻戚関係を多く持つことができなかったため、広く深く影響力を持つことができなかったが、家康は多くの娘や養女を主要な家に嫁がせるの上手だったから長く政権を維持することができた、などの話が出てきます。取り上げられている人物の時代があちこちに飛んでしまったり、飛躍が大きくて少し読むのが大変でしたが、こんな切り口もあるのかと勉強にはなりました。2014/11/04

結城あすか

0
閨閥とか言うから、どこぞのロスチャイルド家みたいにあちこちに閨閥の根が張り巡らされていて、それらの組織によって日本の歴史は裏からこのように操られてきた……とかいうことを書いてる本かと思ったら、そんな高度な内容は何も無く、単に偶然的な縁戚関係の薀蓄を語ってるだけだから、何を言いたいのかわからない本だにょ。2003/05/23

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