内容説明
ここ三十年の間に、中国茶はすっかり私たちの生活に定着してしまった。数多くの銘茶が出廻っているが、中でも、あまたの伝説に彩られたスーパーブランド(超級名牌)の人気は高く、値段も驚くほど高い。しかし、ちょっと待て。それらの商標は本当に信頼できるのか?安全性は?古来「政治が動けば茶が動く」といわれ、華人社会の動向に左右される中国茶には風雅と生臭さが同居している。その裏側の真実に迫るレポート。
目次
はじめに 中国茶は風雅か?
第1章 皇帝の愛したスーパーブランド
第2章 大紅袍と商標権
第3章 鉄観音と清涼飲料
第4章 普〓茶と衛生問題
第5章 台湾茶と両岸関係
おわりに 茶は魂を映す鏡
著者等紹介
平野久美子[ヒラノクミコ]
東京生まれ。学習院大学卒。出版社勤務を経て、アジアの文化を題材に執筆活動を続けている。著書に『淡淡有情・忘れられた日本人の物語』(小学館・小学館ノンフィクション大賞)などがある
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