文春新書
子どもをいじめるな

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  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602414
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0295

内容説明

厚生労働省の調査によると、日本では一年間に三万人の児童が虐待されているという。そのうち、死んだり重傷を負った子どもは三千三百人である。驚くべき数だが、多くの専門家たちは、公的機関に通報されないままに闇から闇にほうむられていく児童虐待は、この何倍にものぼると見ている。なぜ、大人が子どもを虐待するのか。「虐待の連鎖」などの悲しむべき事実や、いじめられる子どもたちの精いっぱいの叫びを、インタビューを通じてあきらかにする。

目次

第1章 父の暴力に疲れた母を支えて(史穂さんの場合)
第2章 子どもの虐待とは何か
第3章 父、夫、息子から暴力を受けて(裕子さんの場合)
第4章 子どもの虐待の陰にひそむもの
第5章 わが子に手をあげた私(亜希さんの場合)
第6章 家庭の中の暴力が子どもに与える影響
第7章 父に対して抱いた殺意(里佳さんの場合)
第8章 犯罪へのプレリュード
第9章 母に暴力をふるう父、そして結婚した相手も、また(夏美さんの場合)
第10章 「鎖」を断ち切るために

著者等紹介

梶山寿子[カジヤマスミコ]
1987年、神戸大学文学部卒業。TV局勤務の後、ニューヨーク大学大学院に留学し修士号取得。読売新聞米国現地版の記者を経てフリーランスジャーナリストになる。早くからドメスティック・バイオレンスなど家庭内の暴力問題に取り組む
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