文春新書
私のエネルギー論

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  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601417
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0295

内容説明

20世紀、科学技術の劇的な発展によって人々の生活は健康的に、便利に、効率的に、豊かになり、大量生産・大量消費・大量廃棄を当然とする体質に我々をかえてしまった。現在、日本の電力の三分の一は原子力によって賄われていると言われるが、原発依存はこれからも続くのか?累積する放射性廃棄物、廃炉処分の難しさ、そして事故への不安。これ以上、子孫へ寛大なツケを先送りしないためにも、今、我々に何ができるだろうか。

目次

第1章 はじめに―私の時代観察
第2章 「寒暑涼暖」を楽しむ―新築したわが家の場合
第3章 原子力発電って?―仕組みと問題点
第4章 自然エネルギーの今―太陽と地球の恵み
第5章 新しいエネルギー源はあるの?―水素を燃やす
第6章 エネルギーの有効な利用―「ゴミ」を見直す
第7章 おわりに―もっと簡素がいい!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

9
昔から「あと○○年で石油は枯渇する」と言われ続け、そりゃあ大変だなあと思いながら何十年も経ったが、いまだに石油は無くならない。とは言ってもいつかは使い果たすことになるはずだから、エネルギー問題といえば、かつては「資源の有限性」が主に語られた。ところが21世紀になって緊急性を帯びてきたのが「環境の有限性」であるという。大気中の二酸化炭素量がじわじわ増加してきた事実に関して問題なのは、これがどんな結果を招来するか、ほぼ予測不能であることだ。温暖化云々が取り沙汰されているが、話はそれほど単純ではない。2023/01/27

壱萬弐仟縁

0
中日新聞に連載されている著者の存在は知っていた。今回は、原発事故の問題を重く考えて、借りてきた。第3章に書かれているのをみると、炉内のしくみでは、沸騰水型と加圧水型があるようで(84‐85ページ)、いずれにしても、事故を起こすとどうなってしまうのか、3.11後でも現在進行形なだけに、不安が募る。廃棄物、廃炉、被ばく、プルトニウムなどの各種問題にも触れられており、12年前にまじめに読んでいれば、今のような福島第一原発のことも無関心ではいなかったと悔やまれる。そうではあるが、納得させられる内容には相違ない。2012/07/01

miharasi_mamiya

0
原子力発電、その他の自然エネルギーを利用した発電の技術的なしくみについて結構網羅されて書かれている。著者は反原発の立場らしい。エネルギーとはどういうものかという定義について書かれていて勉強になった。2011/05/28

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