出版社内容情報
宇宙は今や、情報通信、金融と並ぶ国際経済戦争、国際政治の場である。米、ロ、ECのはざまで、日本の技術はどこまで闘えるのか?
内容説明
宇宙は今や、衛星打ち上げをめぐる巨大ビジネスの場である。戦後日本は憲法九条、および軍事利用を怖れるアメリカの思惑により、開発研究を著しく阻害されて来たが、それにもめげず独自に衛星打ち上げ技術を獲得するまでになった。“軍需”を巧みに避けつつ、技術者たちはいかに宇宙“産業”化への道を拓いてきたか。もう一つの「スターウォーズ」と日本の実力―。
目次
制約(衆議院決議;宇宙のパックス・アメリカーナ)
軍需と民需―打ち上げのシーケンス
情報収集衛星
宇宙ステーション計画の国際政治学
H‐2A、J‐2は何をめざすか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
12
2000年頃までの日本の宇宙開発の外観を記している。宇宙へ行くための乗り物であるロケットは、見方を変えると弾道ミサイルになる。ここから「宇宙の平和利用」が議論となった。ちなみに、著者は兵器としてのミサイルは、いつでもどこでも打ち上げられるものでなければならないという(81)。海外文献の紹介をしているものの、原文を見た痕跡は無いようだ。リサーチのきっかけとなる一冊。著者のコメントから当時の日本社会の雰囲気から伺える。2019/02/26
こまち
6
内容薄っぺらw2015/09/03
こまち
1
内容希薄2017/02/24
K
0
内容希薄2015/10/25
しょう
0
2000年くらいまでの日本の宇宙開発の歴史が分かりやすくまとめられてる。結局アメリカなどの思惑で現在の姿があるんだと実感。 今まで何故日本が宇宙開発に関しては遅れを取ってるのだろうと疑問に思っていたが軍事的、政治的な圧力が原因だったと知って憤りを感じる。 争いがなければ今は宇宙旅行もできるぐらいになってたんじゃないかなという妄想も起きる。 ただ、疑ってる訳ではないが、このようなノンフィクション物は著者の主張でネジ曲がってる場合もあるので他の本も読んで検証したい。2015/07/22