出版社内容情報
80周年記念出版 波瀾と驚きにみちた代表的巨篇!
少年の名は望という。遊牧民羌族の子で、のちに苦難のすえ商王朝を覆滅させた男。かつて語られなかったその生涯を雄渾に描く大作
担当編集者より
太公望呂尚ほどこの作家自身と深い縁で結ばれた人物はいないといえましょう。処女作『王家の風日』に始まり、短篇「甘棠(かんとう)の人」、そして十年ののちこの大作として結実したことになります。太公望が創出したとされる商(殷)周革命が中国史の始まりとすれば、作者を中国古代という歴史の沃野に導いたのはこの人物にほかなりません。人狩りをのがれ草原をさまよい苦難をかさね、不世出の革命家になるまでの清しく雄渾な成長小説の名品です。(MK)
内容説明
商王朝末、先帝の死に贄をささげるため大規模な人狩りがなされた。草原をのがれる遊牧の民の子ら。その頭目の少年を“望”という。