出版社内容情報
80周年記念出版 宮城谷文学の精髄と呼ぶべき中・短篇小説!
項羽、劉邦をめぐる異色連作「長城のかげ」五篇と「花の歳月」「華栄の丘」など中篇小説。この作家円熟期の名品十一篇をおさめた
担当編集者より
表題作「長城のかげ」をはじめとする「逃げる」「石径の果て」「風の消長」「満天の星」は、秦末、項羽と劉邦のたたかいをえがく楚漢戦争連作集。ふたりの英傑を五人の人物の眼に映ずるままにえがいた詩情あふれる連作短篇。また、重耳をささえた趙一族の盛衰をえがく「孟夏の太陽」の連作もみのがせません。中篇としては、姉と弟との哀切きわまりない運命のドラマ「花の歳月」は絶品。円熟期の短篇、中篇小説集です。(MK)
内容説明
項羽と劉邦。覇王のすがたを詩情ゆたかな文章でえがく表題名品。作者円熟期の短篇連作と、中篇小説をのこらずおさめる。