出版社内容情報
パナマ運河を越え中米を“漂流”するゲバラ。太平洋戦争や軍事干渉されるカリブ諸国の現実に直面し、反米の炎を燃やしていく――。
内容説明
チェ・ゲバラを、そしてラテンアメリカを描く大長編第2部。医師となったゲバラは、母国アルゼンチンを離れ、中米にたどり着く。軍人養成学校生、夜間救急医、街頭カメラマンなどをしながら、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、グアテマラ…とカリブ諸国を“漂流”するうち、大国アメリカに蹂躙される小国の苦悩を目の当たりにする。義憤に燃えた彼は、やがて革命家としての道を歩みはじめる―。
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年、千葉県生まれ。医師・作家。2006年『チーム・バチスタの栄光』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
152
海堂尊は、新作中心に読んでいる作家です。ポーラースター、チェ・ゲバラの一代記、第二弾です。本書は中南米諸国を放浪するチェ・ゲバラの成長譚、革命に向けて色々な体験をして行きます。本書は第一弾以上に海堂尊のファン(決してチーム・バチスタシリーズのファンではない)、中南米・チェ・ゲバラに興味のある人に以外にはオススメできません。私は楽しみながら読んでいますが・・・但し、読メでも評判が悪いので、四部作が完結するのか大変心配です。 2017/10/25
ダイ@2019.11.2~一時休止
94
ポーラースターその2。奇数ページの末尾が切りのいいところで終わる(。とか」とか)のはすごくイイ。だけどこのシリーズ始まってから他の作品が全然でないのは・・・。次作で完結にして早く他のシリーズ希望。2017/10/25
tapioka
25
エルネスト・ゲバラの中南米における流浪の旅を描いた第二作目。色んな国をまわるのですが、その国の政治情勢や歴史的背景の説明文が多く、登場人物もかなり多岐に渡るので、情報量に圧倒され、正直ついていけません。ある程度知識を持った詳しい人じゃないと楽しめないかも。一方で、パナマの米国学校で、米国の考え方に全く同調しないながらも戦闘訓練を受け鍛錬する姿や、チェ・ゲバラと呼ばれるようになる経緯の話がふと出てくるなど、知識が無くとも楽しめる部分もありました。もう少し素人向けに書いてくれないと、読み続けるのが辛いです汗。2017/11/13
Nazolove
22
今回はどちらかといえば淡々と冒険なう!という感じであった。 前回同様ラストはちょっと驚きの展開かなと思ったが1巻程の驚きはなかった。 そしてついにあの名前が出てくるとは思わなかった。 話を聞いているとだんだん世界ふしぎ発見か世界史の授業でもやってるんじゃないかという気持ちにさせられる本であった。 どちらかといえば今回の旅の相棒のほうが本人否定するかもだが気がおけない中じゃないのかな、と思った。 三巻はいよいよ戦場なう!となるのかも?と期待して待つことにする。2017/11/06
Mzo
15
ゲバラ漂流というか放浪というか。行く先の国々で、彼の地の詳しい歴史を教えられ、そして有名人と邂逅する。中南米史に興味がある人ならどっぷり楽しめます。かなりの情報量なので、一読ではなかなか頭に入らないけれど、それもまた面白し。次巻が早く読みたいです。2017/11/16