東芝大裏面史

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東芝大裏面史

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163906584
  • NDC分類 542.067
  • Cコード C0095

出版社内容情報

粉飾決算、トップの権力争い、米原発会社買収にかかった多大な費用――だが問題の核心は、今世紀初めの日本の原発政策転換にあった。

内容説明

経済産業省は原子力発電を輸出することによって国を繁栄させる「原発ルネッサンス」という政策を省是とした。東芝は、その大きな政策の流れの中、米国の原子力大手、ウェスチングハウスを三菱重工業が提示した額を遙かに上回る54億ドルで買収する。しかし、3・11の福島原発事故で、東芝が作った3号機もメルトダウン。それを機に原発事業は先進国のみならず、新興国でも存亡の淵に立たされる。すでに死んでいるはずの東芝が、まだ生き長らえているのはなぜか?そこには、日本の核燃料サイクルを維持させるための経産省の深謀があった。東芝幹部が回し読みしていたという会員制情報誌による徹底調査!

目次

第1章 経産省にババを引かされた
第2章 原発ビジネスへの傾注―2008~2011年
第3章 上層部の暗闘―2012~2015年
第4章 粉飾決算の発覚―2015~2016年
第5章 再建か解体か、泥沼の混迷へ―2016~2017年
第6章 原子力ルネッサンスの幻影
第7章 「フクシマ」のTSUNAMI
第8章 トランプのデッドライン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

44
池上彰さんも購読している経済誌「FACTA」。時に煽り過ぎと感じる古風な文体や見出しを抜きにすれば、玄人には面白い雑誌。(1を10とまでは言いませんが、6くらいまで膨らませてるので、素人さんは要注意です笑)。本著は同誌が10年前から東芝を裏側からウオッチしてきた集大成。5章迄は記事の再掲で新味はありませんが、6章〜8章の書き下ろし部分が読み応えあり。政府、電力会社、東芝の三者の持ちつ持たれつの長い(これからも続くから永い?)黒歴史がこれでもかと詳らかにされます。2017/06/13

BATTARIA

9
FACTAの記事をつなぎ合わせたものである以上、相応の色眼鏡がかかっているという大前提で読まないといけないが、それを割り引いても、東芝の経営トップのお粗末さ•救いようのなさは筋金入り。こんな会社がよりによって原子炉を造ってたら、そりゃ事故起こすわな。ただ、この本で決定的に欠けている大事なことがある。それは、本当に日本中の原発が永久停止したら、日本のあっちにもこっちにも、超巨大高レベル放射線廃棄物が発生してしまうのだ。だからどれほど経営陣がスカタンのボンクラでも、原子炉メーカーの東芝をつぶせる筈はないのだ。2023/06/01

スプリント

8
内容は興味深いが、詳しく知らない者が読んでも、記述内容がかなり偏向していることが感じられる内容です。個人攻撃だけではなく、社会情勢や社内構造からも分析をしてほしかったですね。2018/04/22

Ryoichi Ito

8
FACTAに掲載された記事を集めたもの。西室以降の歴代社長が揃いも揃って会社のためでなくエゴのために行動した結果が現在の東芝だ,という話。とりわけ西室(慶応経済),西田(早稲田政経),佐々木(早稲田理工)という早慶トリオの罪は重い。文系社長は名誉欲病にかかりやすいのだろうか。2018/04/13

なななな

8
この内容で実名での展開は、やはり迫力を感じます。過去の記事から流れを読ませてもらえるのですが、1回読んだだけで背景の理解まではちょっと難しいかも?しかし、ここでも攻殻機動隊が出てくるのにはびっくり。2017/09/04

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