拳の先

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  • サイズ B6判/ページ数 540p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163904160
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

文芸編集者の空也はボクシング選手・タイガー立花の日々を見つめ続けるうち、不吉な予感を覚える。才能とは。逃げるとは。傑作長編。

恐怖と不安の先にあるものとは。感動長編!

文芸編集者の空也はボクシング選手・タイガー立花の日々を見つめ続けるうち、不吉な予感を覚える。才能とは。逃げるとは。傑作長編。

内容説明

文芸編集者として忙しい日々を過ごす那波田空也は、あるきっかけで再びボクシングとの距離を縮める。初めての恋人・つた絵の存在、ジムに通う小学生ノンちゃんの抱える闇、トレーナー有田が振りまく無意識の悪意、脅威の新人選手・岸本修斗。リングという圧倒的空間に熱狂と感動を描ききる!傑作長編小説。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞を受賞。03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『かなたの子』で泉鏡花文学賞、同年『紙の月』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

146
一度は拳を突き上げた事は無いだろうか?今、この作品を読んで苦手な角田作品なのに(汗)私は何度も拳を握りしめた。何処へも行き場のない気持ちをどうしてくれようか!角田作家の底力を突き付けられて読了した。『空の拳』は未読だけれど十分読ませてくれる。ノンちゃんのストーリーが苦しくて苦しくて、ページを捲る手が止まらなかった。『逃げ方を考えなきゃだめだ。戦わないとだめだ』嗚呼、そうなんだよ。心が熱くなる。ボクサー・立花が潔い。拳の先にあるのは自分の恐怖心。人には分かるまい。それでいい。私の拳の先にあるものは何だ!2016/04/27

hiro

138
『空の拳』から3年半、続編を読めるとは思ってもいなかった。タイガーと坂本が引き続き登場する一方、岸本、安城という有望な若手ボクサーが登場する。この作品はタイガーを中心に新旧4人のボクサー、学校でいじめを受けているノンちゃん、尊大な新人作家の蒼介、そして主人公の空也がそれぞれの‘拳の先’を探して成長していく成長譚だ。前半は起伏が少なく読む速度が上がらなかったが、タイガーが岸本戦以降、ホームの後楽園ホールを飛び出して試合を続け、タイまで修行に行くところは一気読みだった。気になった日奈子の役割は何だったのか?2016/07/31

starbro

138
読友さん(みなとさん、けんじさんありがとうございます)のアドバイス通り、「空の拳」、「拳の先」の順番で読みました。540P、一気読みです。通常、最初の作品よりも続編の方がレベルが下がることが多いですが、著者のボクシングに対する理解がより深まったからでしょうか、続編の本書の方が進化している気がします。登場人物が増えたり、舞台が海外、沖縄と変化し、物語に厚みを増しているからかも知れません。そうは言ってもボクシング小説でこの頁数なので、ボクシングが好きでない方にはオススメしません。2016/04/07

ゆみねこ

85
ボクシング雑誌が廃刊になり、念願の文芸編集者に異動となった空也。遠ざかっていたボクシングに、一人の若手作家蒼介をきっかけにまた向き合うことになる。タイガー立花というボクサーを見つめる空也、ジムの練習生・のんちゃん。拳の先にあるものは?とてもとても良かったです。お勧め本!2016/05/21

くろにゃんこ

81
「空の拳」の続編だったのですね、今まで気づかず(^^ゞ編集者の空也がタイガー立花を見続ける。ボクサーの不安、恐怖、葛藤、そして孤独にドキドキしつつも惹きつけられます。イジメにあっている小学生のノンちゃんにはずっとハラハラしました。少しずつ頼もしくなっていく空也は何を目指すのでしょう。長編ながら手に汗握り読めました。2016/08/12

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