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とびきり屋見立て帖
利休の茶杓―とびきり屋見立て帖

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900650
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

道具の競り市で「茶杓箪笥」を手に入れた真之介。中の茶杓は一つだけが行方不明。惜しくも急逝した著者が遺した好評シリーズ第四弾。

新撰組や憂国の志士が闊歩する幕末の京都。若夫婦の真之介とゆずは、その地で道具屋「とびきり屋」を営んでいる。ある日真之介は道具の競り市で「茶杓箪笥」を買って店に持ち帰った。「茶杓箪笥」はその名のとおり茶杓を収める箱で、仕切りに一つずつ茶杓が収められていたが、一つだけ中が空いているものがあった。そこにあるべき茶杓をめぐり、新撰組の芹沢鴨、茶の湯家元の若宗匠、もとの「茶杓箪笥」の持ち主、そしてゆずの間で騒動が持ち上がる。 そこにあるべき茶杓はあの利休居士のものというが、真相は? 物を見立てる不思議と喜びを描く「とびきり屋見立て帖」、惜しくも急逝した著者が遺したシリーズ第四弾。表題作を含めた傑作連作短篇6本を収録。

内容説明

五十本の茶杓の中に一本だけあるという、「ほんまもん」の利休の茶杓。はたしてゆずは目利きできるのか―?道具屋若夫婦の奮闘を描く“はんなり”系時代小説「とびきり屋見立て帖」シリーズ第四弾。

著者等紹介

山本兼一[ヤマモトケンイチ]
1956年、京都市生まれ。同志社大学文学部及び芸術学専攻卒業。99年「弾正の鷹」(同タイトルの短篇集に収録)で小説NON短編時代小説賞を受賞。2004年「火天の城」で松本清張賞を受賞。09年『利休にたずねよ』で第一四〇回直木賞受賞。2014年2月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

125
宮部みゆきさんに「労を厭わぬ作家」と言わしめた山本兼一さん。『火天の城』『利休にたずねよ』等の作品と異なり、幕末は京都・はんなりとした道具屋「とびきり屋見立て帖」シリーズ。山本さんの作品としては類を見ない読みやすさ。しかし樂家十一代の樂茶碗や明珍作・自在の置物など、読みやすさの陰にどれほど取材や文献を当たられのだろう。6編収録中、樂家初代長次郎~当代・慶入までの十一代、一子相伝を許さず、代々の当主が各々新たな工夫を凝らした逸品・十一個の樂茶碗が、道具そのものの力でお客を呼び寄せる「ものいわずひとがくる」→2014/10/02

初美マリン

118
もう少しこのシリーズ読みたかった。目利きは、財産だけど、金の亡者のような人たちが出てくるのは、茶道具やの設定では仕方ないのかな2020/04/20

とし

105
とびきり屋見立て帖「利休の茶杓」4巻。真之介さんとゆずさん夫婦息もぴったり、度胸も、見立ても頼れる真之介さん、お店も番頭さん、手代、丁稚、女子衆との連携良くなり繁盛しますます、面白く楽しみにしていたのに 山本兼一さんの急逝は残念です。2014/10/25

あつひめ

80
お店のチームワークが一段とよくなったようで、とっても素敵な道具屋さんになったなぁ…と感じました。もう若夫婦って響きが違う気がするほど落ち着きのある二人。「ものいわずひとがくる」素敵な言葉を教えてもらいました。広めなくても自然と人が寄ってくる。物作り人や、商売人は忘れてはならない言葉。4冊目になるけれど、この物語を読むと、日本に伝わるお道具類の奥の深さに目を見張ります。茶道の心得のある人が読むともっとよくわかるのでしょうね。お茶の心得のある人は、一般人とは違う心の機微を感じとる技を兼ね備えているから。2014/11/10

ねむねむあくび♪

74
毎回楽しみに待っていたとびきり屋。作者が今年の2月に亡くなられ、続きが読めなくなってとても哀しい…。山本作品は利休にたずねよ、火天の城、花鳥の夢、など、人間の情熱を巧みに描いた作品群も素晴らしいが、柔和な夫婦もんのとびきり屋は、まっとうな人情もので読んでいてなごむ。京都で夫婦二人で寄り添いながら、真っ直ぐに商売に励む美しさ、茶道具などの骨董品のウンチクの愉しさ、幕末の新撰組等の歴史秘話…。どんなお宝が登場するのかワクワクしながら読み、読了後は心がほっこりする。きっと山本さんも名残惜しいであろうな(;_;)2014/08/02

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