出版社内容情報
呪術と神話、英雄叙事詩とパロディ、言葉遊びとゴシップ…。ジョイスの文学を多層的に分析、かつ世界の文学の現在を縦横に論じる。
ジョイスからマルケス、ドストエフスキー、プルースト、ヘミングウェイ、ボルヘス、エーコ、クンデラ、グレアム・グリーン、そしてミステリーまで。
呪術と神話、英雄叙事詩とパロディ、言葉遊びとゴシップ…。ジョイスの文学を多層的に分析、かつ世界の文学の現在を縦横に論じる第十一巻。
解説:池澤夏樹
内容説明
ジョイスこそ現代文学の源泉である。その手法、神話、言語の秘密を解き明かし、プルースト、マルケス、クンデラ、さらにミステリーまでを縦横に論じる。
目次
1 ジェイムズ・ジョイス(巨大な砂時計のくびれの箇所;空を飛ぶのは血筋のせいさ ほか)
2 海外文学の現在(イギリス書評の藝と風格について;人間的時間―マルセル・プルースト ほか)
3 女の小説(海外篇)(さびしい怪物―メアリ・シェリー;バーレスクと文学史―ヴァージニア・ウルフ ほか)
4 ミステリーの楽しみ(なぜ探偵小説を読むのだらう?;ホームズ学の諸問題 ほか)