出版社内容情報
かそけき「流れ」たる生命をつなぎ止めるもの、それが記憶なのか――。科学的かつ叙情的な筆致が読者の生命観を変容させる好エッセイ集
かそけき「流れ」としての生命、それをつなぎ止めるのは記憶なのか――。福岡ハカセこと生物学者・福岡伸一先生の好奇心はとどまるところを知りません。
生命は流れの中にある、という「動的平衡」の視点から語られる科学、進化、書物、芸術、そして記憶。地球で最も繁栄している生物は人間ではない? DNAや指紋で本当に本人確認ができるのか? 筋トレでつけた筋肉も実は子どもに遺伝する? フェルメールの独特の画風の秘密は科学にあり? 自在に往還する科学者の視点が、読者の常識と生命観をゆさぶってゆきます。
生物学者・福岡先生のファンはもとより、芸術と科学のあいだをつなぐフェルメールの紹介者としての福岡先生のファンにもお勧めしたい一冊。わかりやすいのみならず、叙情的で美しい文章に彩られ、実は「動的平衡」ワールドをもっとも親しみやすく表現した一冊でもあります。
科学の語り部として現在もっとも支持される著者の、日々の思索に触れられるエッセイの数々は、理系、文系を問わない魅力に満ちています。「週刊文春」連載を再編・加筆。
内容説明
福岡ハカセが生命と記憶をめぐる長い旅の末、たどり着いた、清冽なナチュラリスト宣言。
目次
ハカセの記憶
ハカセの旅
ハカセの進化
ハカセのIT
ハカセの読書
ハカセの芸術
ハカセのナチュラリスト宣言
著者等紹介
福岡伸一[フクオカシンイチ]
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。青山学院大学教授。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)など、「生命とは何か」を動的平衡論から問い直した著作を数多く発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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