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東日本大震災 心をつなぐニュース

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163743103
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

内容説明

避難者に物資を届ける姉妹、濁流から10人を助けた元ラガーマン、被災地に留まるフィリピン人看護師。東北・東日本の地元県紙から感動の震災ニュースを厳選。3月11日、被災地で起きた本当のこと―。地域に密着した地元新聞だからこそ書けた、心を揺さぶる感動の人間ドラマ94本を収録。

目次

第1章 奇跡の生還
第2章 殉職者たち
第3章 支えあう心
第4章 生死を分けた一瞬
第5章 エールの声
第6章 希望の光
第7章 動物たちの受難

著者等紹介

池上彰[イケガミアキラ]
1950年長野県出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHKに入局。記者やキャスターを歴任し、2005年に退職。以後、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌と幅広く活躍している。信州大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

121
東日本大震災の翌日から約1カ月間、地元新聞に掲載された震災関連の記事をスクラップした本。活字の力を信じる記者達が有志で作り上げ、収益は全額被災地支援に寄付されたという。『ニュース』を伝える手段は大きく映像と活字に分けられる。映像はあるがままを記録し発信する。時に例外はあるけれど、基本的に目にみえないものは映せない。これに対して活字は、目にみえない思いをすくい上げる事ができる。心を繋ぐ事ができる。輪転機が壊れても、手書きの壁新聞を発行した石巻日日新聞のように、被災地から魂の言葉を発信し続けた記者たちの記録。2016/03/11

takaC

75
この本はありのままに読むだけで良い。ネット全盛の今でも紙の新聞が廃れない理由は刊行時点のリアルタイム情報が追体験できるからだという主張を最近どこかで目にした。記事の大きさで事の重要度も把握できるのも長所だとも。腑に落ちた。2016/04/29

るんるん

30
東北の地方紙が伝える震災後間もない頃の被災者の生活が綴られ、各社の記事がスクラップ仕様になっている。この本の発行は2011年6月。映像での情報は電波にのって届きやすいけれど、地域密着の新聞社の活字をみる機会はなかなかない。今回、娘が学校の図書館から借りてきていました。去年ボランティア体験で訪れたときの気持ちがそうさせたのかな。本を手にとり、映像での情報とは違った心持ちになったのはなぜだろう。取材者自身そこに暮らす人だからだろうか。記者と遠い土地の読者と被災地とを、題字のごとく「心をつなぐ」ニュース、です。2015/05/19

Maiラピ

24
“走りながら銀児くんは母が転ぶのを見た。その夜、銀児くんは避難所でつぶやいた。「かあさんは来ないよ」”この記事を読んだとき、涙が止まらなかった。12歳の男の子が一緒に避難中、母親が目の前で波にのまれる光景を見てしまう。こういうふうに大切な家族が亡くなる瞬間を見た被災者が大勢いるのだ。。。たぶん一生この時の映像は目や心に焼き付き忘れられないだろうな。震災後の心のケアの重要性や障碍者・弱者への特別扱いもあっていいと思うし、この震災で学べたことを一つ一つ形にできたらいいな。2011/09/19

gissy

13
新聞の力を改めて考えさせられました。深い悲しみや一筋の希望、大きな感謝や取り返しのつかぬ出来事、決死の救出、固い決意、批判にさらされる正しさなど心に迫る記事ばかりで何度も電車内で読むことを中断しました。ネット上のディスプレイで読んでも同じ文字なのですが、紙から読む文字はまさに活字で、きっと新聞記事を直接目にすれば、もっと活字で、記者の方々がまとめられる取材のメモ、記録は更に活字なのだろうと心を揺さぶられました。紙の上の文字の力、素晴らしい力だと感じました。2012/07/23

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