出版社内容情報
松岡洋右、広田弘毅、近衛文麿、木戸幸一、昭和天皇を俎上に。半藤は検察官として罪状に迫り、弁護士加藤は情状酌量の根拠を開陳。
太平洋戦争開戦七十年
昭和史研究のツートップによる
白熱の歴史討論!
あの戦争を始めたのは、だれか。
太平洋戦争開戦から七十年を経たいま、それを解明することは大きな意味を持ちます。そこには「軍部の独走」を断罪するだけでは済まない、開戦決定の複合的な政治メカニズムがありました。広田弘毅、近衛文麿、松岡洋右、木戸幸一ら、政治リーダーたちが犯した間違いと失敗の本質。歴史探偵・半藤一利さんと『それでも、日本人はあの戦争を選んだ』の著者・加藤陽子(東大大学院教授)さんが、それぞれ「検事と弁護人」となって徹底的に検証します。白熱の「歴史法廷」論戦にご期待ください。
内容説明
「軍部が悪い」だけでは済まされない。七十年前のリーダーたちは、なにをどう判断し、どこで間違ったのか。いま「失敗の本質」を白日のもとに晒すべく徹底的に検証する。
目次
第1章 広田弘毅(開廷に先立って;東京裁判と『落日燃ゆ』 ほか)
第2章 近衛文麿(天皇の次に偉い男;金はなかった、人気があった ほか)
第3章 松岡洋右(外務省「大陸派」;伏魔殿、帝国外務省 ほか)
第4章 木戸幸一(自称「野武士」、ゴルフはハンディ「10」;名家の坊やが抱えたルサンチマン ほか)
第5章 昭和天皇(初陣の日中戦争;勃発からひと月で海軍の戦争に ほか)
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
昭和5年(1930)東京・向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て、作家に。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、『ノモンハンの夏』で山本七平賞、『昭和史1926‐1945』『昭和史戦後篇1945‐1989』で毎日出版文化賞特別賞受賞
加藤陽子[カトウヨウコ]
昭和35年(1960)埼玉県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』で小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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