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インビジブル・エッジ―その知財が勝敗を分ける

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163719900
  • NDC分類 507.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

タイガー・ウッズが市場シェア下位だったブリヂストンのボールを選んだその陰に知財あり。インテル、トヨタの他、実例満載の知的ビジネス書。

内容説明

有力な知財を保有する企業は、いかに小兵であっても、市場を支配してきた旧態依然の重量級ボクサーを打ち負かして大きな利益を手にすることができる。知的財産は、見えない武器、見えない刃、見えない競争優位である。

目次

第1部 知財は見えない。しかし、切れる(蒸気機関と産業革命はなぜ出現したか;インテルVS.トロール、知財をめぐる死闘;「サメ型企業」クアルコム;P&Gのイノベーション・ネットワーク)
第2部 イノベーション企業はこの戦略で勝つ(ヒューレット・パッカードのコントロール戦略―保護なきイノベーションは慈善事業にすぎない;トヨタの成功はコラボレーション戦略にあり―オープン・イノベーションでパイを大きくする;IBMに学ぶ単純化戦略―アーキテクチャがカギを握る)
第3部 知的財産と国家、市場、企業(中国は違法コピー大国から卒業できるか;デビッド・ボウイの著作権が「証券」になった;フェイスブックの野望)

著者等紹介

ブラキシル,マーク[ブラキシル,マーク][Blaxill,Mark]
知財ストラテジスト。米国ボストンに本拠を置く知財戦略コンサルタント「3LP」パートナー。プリンストン大学卒業後、ハーバード大学にてMBA取得。コンサルタントとして25年以上活躍し、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)副社長等を歴任。BCGでは戦略プラクティス・イニシアチブ立ち上げ等に関与。知財専門の雑誌「iam」で「世界最高の知財ストラテジスト」と紹介される。ボストン在住

エッカート,ラルフ[エッカート,ラルフ][Eckardt,Ralph]
知財ストラテジスト。「3LP」パートナー。メシア大学卒業後、マサチューセッツ工科大学大学院にてMBA取得。12年間のコンサルタント経験の後、BCGにて知財戦略プラクティスのチーフを務める。知財専門の雑誌「iam」で「世界最高の知財ストラテジスト」と紹介される。ボストン在住

村井章子[ムライアキコ]
翻訳者。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるわか

19
市場で大きな果実を生み出すのはずば抜けて重要な特許だけである。特許の引用件数は重要性のよい指標。集中管理から分散化へ、自社開発からオープンイノベーションへ、ネットワークの競争原理でキーワードとなるのは「関係性」。3つの知財戦略①コントロール戦略②コラボレーション戦略③単純化戦略。トロールの出現。インテル、クアルコム、P&G、HP、IBM、マイクロソフト、フェイスブック、ジレット、トヨタ、ブリヂストン。2017/06/30

aiken

15
2010年の本。知財は大事という本。産業革命からFaceBookまでの様々な知財や特許事例を紹介。知財は資産。資産は資本化すると儲けることができるらしい。が、特許紛争の行きつく先はコラボレーションだったりするわけだが、マスコラボはコンセンサスを重視するので意思決定を遅くするとも書かれている。そもそも途上国はこのステージに立ててないとのことだが、その一方でイノベーションはそういう国から発生しているのも事実であり、最近読んだ本の影響のせいか多様性ってなんなんだろう?と考えてしまった。2021/12/11

Don2

9
超良書。知財戦略の本。イノベーションを生む組織設計や開発手法の本は多いが、知財戦略の本は少ない。が、面白い!本書は冒頭で映画マトリックスを引き、本書は世界の真の姿を見せる”赤の薬”だという。確かに、企業を、知財を生産・売買・活用する主体と捉えると見え方が変わるのだ。知財生産・売買の専業事業もできるし、知財が作れないR&Dは意味がない。クアルコムやフェイスブック等の新顔はもちろん、ジレット等の常連も知財を補助線とすると戦略の見え方が変わり、唸った。著者はベテランコンサルで、ちゃんと戦略論にもなっている素敵本2024/01/13

はるわか

6
勝つのは知的財産の所有者である。上級職にある人間が知財を担当しなければならない。知的財産権で保護されないイノベーションは奉仕活動のようなもの。知財ネットワークのノード、リンク、クラスター。ズームイン、ズームアウト。企業戦略:所有、協力、単純化(基本設定と規格・標準)。市場を動かすのは知的資本、そしてその限界費用はゼロ。「必須特許と引用件数」。コースの定理(追加の取引を企業内部で行うコストが、自由市場を通じて行うコストまたは新たな企業を組織するコストと等しくなるまで、企業は拡大しうる)。知財専業:クアルコム2015/10/01

jackbdc

2
知財ビジネスに関わった経験がない。そのためか知財が競争優位をもたらすという概念にロマンを感じてしまう。本書の中で知財を野球選手に例えて説明する例があった。過小評価される有能な選手を割安に集め成功を収める事例である。知財においても、流動性が確保されれば理論的には同様の例が生じるだろう。知財は野球より組み合わせの妙が生きる。ハマれば金になるのではないか?今ラマールがいたらどの業界に目をつけるだろうか?ICTか、ライフサイエンスか、宇宙か?何れにしても先端技術だろう。私には全く勘どころが分からない。残念…。2020/11/17

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