ワーキングプア時代―底抜けセーフティーネットを再構築せよ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163715308
  • NDC分類 364.021
  • Cコード C0095

出版社内容情報

最低賃金より生活保護給付金の方が高いという矛盾!
フルタイムで働いても、貧困状態から抜け出せない。いま、そんな「ワーキングプア」状態の人々が増えている。問題はこの新しい貧困に対して社会保障や福祉が機能不全に陥っていることだ。

本書で提案する「新貧困」への解決策。
◎ワーキングプア対策には、資力調査なしの「現金給付システム」を導入。
◎現行の年金制度を改革し、「年金マイレージ制」に移行する。
◎子育て家庭には、給付金を上乗せ支給するか、無料の保育園を用意する。
◎一人暮らしの若者には給付金を支給し、自立をサポートする。

内容説明

フルタイムで働いても、貧困から抜け出せない!『希望格差社会』『「婚活」時代』の著者が、「新貧困」への具体的な処方箋を提言。

目次

第1部 ここがおかしい社会保障(生活保護給付より低い最低賃金額―最低賃金の意味変化;壮年・親同居未婚者の今後―親による社会保障の限界;高学歴ワーキングプア―勉強が報われないという現実;年金保険料を払う専業主婦―年金負担の不公平;遺族年金を利用して一生楽に暮らす方法―遺族年金の矛盾;孫の年金保険料を払う年金受給者―国民年金の矛盾;高齢者の生活保障―拡大する高齢者の生活格差;雲の上の少子化対策―夫婦とも正社員前提の育児休業;十八歳で追い出される児童養護施設―若者の社会保障がない国)
第2部 社会保障制度の構造改革(ワーキングプア出現の意味―社会保障・福祉制度の前提の崩壊;ワーキングプア増大の原因と意味;ライフコースの不確実化;社会保障・福祉制度の構造転換を目指して)

著者等紹介

山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
1957年、東京都生まれ。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている。学卒後も親元に同居し独身生活を続ける若者を「パラサイト・シングル」と命名し、また、「格差社会」という言葉を一般に浸透させたことでも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。